Speed『White Love』
Speed『White Love』を聴いた感想を。
この曲は、日本の女性アイドルグループSpeedが1997年にリリースしたポップバラードです。
また、2ミリオンを達成し、第39回日本レコード大賞優秀作品賞受賞した曲としても知られています。
タイトルに「ホワイト」とあるように、白い雪のように綺麗で純粋な曲。
作詞・作曲に渡辺美里、森高千里と共演経験がある事でも有名な伊秩弘将を迎えた事でも話題になりました。
この曲は、やはりハモり部分が聴きどころ。
元々彼女達は全員歌えるアーティストであったのにも関わらず、意外と本格的なコーラス&ハモりは本作が初めてなんですよね。
全員が可愛らしい外見の為か、どうしても世間の一部からは「見た目で売れたグループ」という偏見の目を向けられがちだったSpeed。
けれどこの見事なボーカルワークで、そうした謗りを完全に吹き飛ばす事ができたのではないでしょうか。
中盤で入るアコースティックギターの音色も繊細なようで印象的です。
一見しっとり系のバラードですが、実はさりげにベースが活躍している曲なんですよね。
ポップスなので音量は控えめですが、イヤホンのまま音量を上げて聴くと意外とアグレッシブに音が動き回っている事に気付きます。
Speedはこの曲があまりにも有名なので、世の中には「バラード主体のグループ」という誤解が一部ではありますが、実際は本格的なバラードは本作が初めて。
それまではほぼ全てがノリノリなダンスミュージック系。
完全に新しい路線に進むのではなく、僅かに今までのダンスミュージック路線の成分を残す事で「Speedとしてのバラード」感を出す事に成功していると思います。
完成度、歌唱、方向性どれをとっても従来のファン層も新規のファン層も満足させる高いバランス感覚を持った曲ではないでしょうか。
累計売上枚数200万枚。
「SPEED最大のヒット曲」の名に相応しいバラードです。
ちなみに
JUJUがカバーアルバム『Request』、
BABYMETAL -がライブ・ビデオ『LIVE 〜LEGEND I、D、Z APOCALYPSE〜』
でこの曲をカバーしていますが、そちらもオススメです。
それでは。