チルドレン・オブ・ボドム『Hate Crew Deathroll』
今日はChildren of Bodom『Hate Crew Deathroll』について。
アルバム「Hate Crew Deathroll」収録。
この曲は、フィンランドのデスメタルバンドChildren of Bodomが2003年に発表したメロディックデスメタルです。
まるでモンタージュのように様々な要素が組み込まれた曲。
初めはヤンネ・ウィルマン(Key)による、無機質というか感情が読み取れない旋律のイントロから入ります。
しかしそこから一転。
スラッシュメタル感全開の疾走パートに突入します。
こういう緩急の表現は、どちらかというとネオクラシカルメタル系のバンドに近い技法ですよね。
そこからのリフがかっこいい。
アレクザンダー・クオファラ (Gt)のクールなリズムギターが炸裂します。
動き自体はシンプルなのですが音数が多い為か、体感速度が凄い。
ストレートなリフを、衝撃度重視で演奏する様はパンクの要素を感じます。
極めつけはアレキシ・ライホ(Vo.Gt)によるサビ。
声色はデス声なのに、メロディアスなまでにキャッチー。
そこに男らしいコーラスが加わる展開は芸術的です。
前述の迫力のあるリフから急にこの美しいサビに入る流れが最高。
ギターソロ部分での激しいプレイにキーボードの繊細なメロディを絡めてくる場面は絶品です。
シンフォニックメタルバンドのようなメロディ、デスメタルの疾走、 Children of Bodomらしい独創性を兼ね備えたメタルを聴いてみてください。
それでは。