ディオ『Stand up and shout』
今日はDIO『Stand up and shout』について。
アルバム「Hory Diver」収録。
この曲は、アメリカのHR/HMバンドDIOが1983年に発表したヘヴィメタルです。
直球勝負な正統派HM。
特にリフが、古き良きメタルを思わせます。
ヴィヴィアン・キャンベル(Gt)の速弾きのソロ、ジミー・ベイン(Ba)の硬質な音色のプレイ、充分過ぎる程かっこいいところはあるのですが、個人的に好きなのは.ヴィニー・アピス(Dr)の高速のフィル。
ロールに近い、突風のようなスピードのオカズです。
ただ速いだけじゃなく、その前後の場面ごとに調整された量の手数を入れているのがかっこいいですね。
極めつけは、いまやHR/HMヴォーカリストの伝説となったロニー・ジェイムス・ディオ。
マンガ「ジョジョの奇妙な冒険」のキャラクターであるディオ・ブランドーは、作者の荒木飛呂彦が彼のファンであることから名前を使った、というエピソードでも有名。
持ち前の超ハイパワーの声量、よく伸びる声が存分に発揮されています。
ラストの「Stand up and shout(立ち上がって叫べ)」でのシャウトは見事。
ロングトーンのシャウトで、これだけ深くヴィブラートがかけられるのが凄いです。
2010年に惜しまれながらも、胃癌により67歳で亡くなってしまったのは本当に残念でした。
ちなみに、ロニーのマネージャーであり、妻でもあるウェンディはファンに、「献花を頂く代わりにRonnie James Dio “Stand Up And Shout Cancer Fund"
とネーミングされた癌基金への寄付」を募ったこともあります。
ロニーやその周囲の人達にとっても、特別な位置にある曲なのかもしれませんね。
ストレートな熱さを持つメタルが聴きたい人に勧めたい曲です。
それでは。