嵐『Sakura』
今日は嵐『Sakura』について。
この曲は、日本の男性アイドルグループ嵐が2015年にリリースしたポップロックです。
生田斗真、小栗旬、上野樹里が主演をつとめたことでも知られるドラマ「ウロボロス~この愛こそ、正義」主題歌。
曲調としては、アップテンポの中にも起伏のあるメロディが特徴的。
メンバーのソロパートが無い為「どうして松潤のソロが無いの!」、「櫻井くんのパートだけが聴きたい!」というファンの人もいるかもしれません。笑
しかしその分歌声に全体的に厚みがあり、楽曲が持っている少し陰のある、ヘヴィな世界観に合っていると思います。
歌詞は純粋ですが、それでいてとても悲痛。
「希望を繋いで、君に会いに行く。」
「いつか、僕らが世界を変えてゆくなら、また二人はどこかで生まれてゆくんだ。」
「与えられた今を生きよう。託された未来へ進もう。」
この曲のPVでは、枯れたようにみえる桜の木に、再び花が咲き、また枯れる、を繰り返す「生まれ変わり」ようなストーリーが描かれています。
タイアップのドラマである「ウロボロス」も、そもそもは古代ギリシャで「循環し永遠に続いてゆくもの」、「死と再生」などを表す象徴。
つまりこの詞は、
「今の人生でずっと一緒にはいられないのかもしれないけれど、生まれ変われたなら、もう一度共に生きよう」
というメッセージなのではないでしょうか。
そういうシリアスな詞の為かメンバーの歌い方も、いつもより凛とした声。
この時、嵐がデビューして15年が経過していましたが、始めの頃は爽やかながら幼さの残る声だったのに、この曲ではもっと重みのある、大人な声で歌っていると思います。
きっとメンバーも、仕事でもプライブートでも様々なことを体験し積み重ねてきたのでしょうが、歌声にそれがあらわれている気がします。
そういう意味でも「生まれ変わり」のテーマに相応しいのかもしれませんね。
儚いようで、壮大なスケールの愛の歌を是非聴いてみてください。
それでは。