LiSA『oath sign』
今日はLiSA『oath sign』を聴いた感想を。
この曲は、日本のLiSAが2011年にリリースしたロックチューンです。
小山力也 、大原さやか、川澄綾子が声優として出演している事でも知られるアニメ「Fate/Zero」のOPテーマだった事でも知られています。
ロックな曲調の中に混ざるクラシカルな佇まいが綺麗な曲。
作詞・作曲者はAKB48(片山陽加、小嶋陽菜、篠田麻里子、秋元才加、宮澤佐江、松井玲奈)
に「イイカゲンのススメ」、ClariSに「コネクト」の楽曲提供した事もある渡辺翔。
キュート&クールな曲を作る事が得意な彼ですが、本作にはそれにエレガントさが上乗せされたような世界観です。
ピアノ、コーラスからロック演奏になだれ込む展開など特徴的な要素が多い曲ですが、特に好きなのは中間部から後半の大サビにかけて。
ギターとストリングスがまるで沸騰するような熱量で絡んでいます。
ギターはかなり攻撃的なロック演奏なのですが、ストリングスは前奏と同じメロディをなぞった神秘的な演奏で、圧力と流麗さが見事なコントラストを構築。
激しい曲ですが、あくまでも音階、作り込みの繊細さで訴えてくる作風ではないでしょうか。
LiSA(Vo)のボーカルプレイも詩情あふれる歌声。
hotexpressの棚橋寛から
「拭いきれない不安に向かって突き進む運命を描いた世界観が、力強くも切ないLiSAのボーカルによって描かれている。」
と評価されたように声量豊かでパワーがありながらも、さりげなく愁いを帯びていて深みを感じます。
本作が一種の荘厳さを持つのは、ドラマチックな曲調もあるでしょうが、LiSAの一聴しただけでは聴き漏らしそうなほど微細な感情表現も大きい。
アグレッシブなバンド演奏と、ストリングスとLiSAのデリケートなプレイの融合が味わい深い作品です。
キャッチーで、それでいてどこか上品な曲を聴いてみてください。
それでは。