音の日

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AC/DC『Highway to Hell』

今日はAC/DC『Highway to Hell』について。


アルバム「Highway to Hell(邦題:地獄のハイウェイ)」収録。

この曲は、オーストラリアのHR/HMバンドAC/DCが1979年に発表したハードロックです。


非常に素朴でエネルギッシュなロック。

リズムも8ビートで、複雑な展開でも無い、とてもシンプルな曲調になっています。

「気楽な暮らし、自由な暮らし 片道乗車のシーズンチケット」
「望みは持たず、ありのまま その辺にあるもので事は足りる」

歌詞はおそらく、27歳までホームレスだったボン・スコット(Vo)本人の事を綴ったもの。

「なあサタン、ツケは払ったよ ロックバンドで演奏してる」
「なぁママ、見てくれよ 天国に行く途中なんだ」

路上生活者から、一躍スターになるまでの自身の半生が表現されています。

貧困生活から一気に成功者に、という映画のような人生。

ある意味ボンが真の「ロックスター」である証明のような歌詞ですよね。


この曲で好きなのは、バンド全体でのグループ感。

マルコム・ヤング(Gt)の奏でるリフはかっちりしてるのに、どこか気だるげなボン・スコットの歌い方か絶妙なミスマッチ。

まるで硬派な職人と自由な風来坊が共演しているかのよう。

アンガス・ヤング (Gt)ギターソロも70年代ロックの古き良きところが前面に出ていてとても渋いです。

そしてサビに入ると、太くパワフルなコーラスが。

コーラスで歌メロのエネルギー量を増幅する、というのは手法としてはありふれたものですが、この曲ではその降り幅が半端じゃない。

聴き手に「一緒に歌おう」と語りかけてくるような熱量を感じます。

ある意味ではロックでやる讚美歌のよう。

本人達も熱いし、その熱を周囲に伝達してくれる「頼もしさ」のような魅力がある曲です。

曲自体のパワーもあるのはもちろんの事、それを超波乱万丈な人生を歩んだボンが歌う事によって更に説得力を増しているのかもしれませんね。


ロック表現の原点のような曲を聴いてみてください。



それでは。