ポルノグラフィティ『メリッサ』
今日はポルノグラフィティ『メリッサ』を聴いた感想を。
この曲は日本のロックバンド、ポルノグラフィティが2003年にリリースしたポップロックです。
朴ろみ、釘宮理恵が声優として出演したことでも知られるアニメ「鋼の錬金術師」のOPテーマとしても有名。
作品自体は実写化され、Hey!Say!JUMPの山田涼介が出演したことでも話題になりました。
オリコンチャートでの登場回数は自己最高となる38週を記録。
それまでの最長記録であった「アゲハ蝶」を抜き、2015年現在シングルでは最長のロングセラーを記録しています。
物悲しくもアグレッシブな曲。
全体的にベースがかなり動いていて、ある意味歌メロ並みに目立っています。
やはりリズム隊の動きがかっこいいと、自然と他パートのかっこ良さも自然と増していきますよね。
それと絡む進藤晴一(gt)のギターも骨太。
どことなく初期のポルノの時のプレイを思わせます。
ソロはポルノの楽曲の中でも切れ味が鋭く、かなりロック色が強いものになっていると思います。
ポルノグラフィティの硬派な部分が楽しめる曲ではないでしょうか。
曲調は攻撃的ですが、歌詞は少し違う世界観。
「羽が欲しいとは言わないさ」
「 せめて宙に舞うメリッサの葉になりたい」
「メリッサ」という言葉には「傷ついてる人を癒す」という意味があるもよう。
実際、作詞担当の晴一は「『鋼の錬金術師』のストーリーを意識し、「自己犠牲」をテーマに詞を書いた」と語っています。
歌詞の内容としては「羽が欲しいなんて大袈裟な願いは言わないけど、せめて誰かを助けられる人になりたい」、という意味になるのでしょうか。
「他人の助けになりたい」という歌詞自体はこの世に山ほどありますが、それを「メリッサ」という言葉を使って表現することは、晴一ならではの感性。
以前ラウドネス二井原実がブログで彼の書く詞を評価していましたが、ポルノグラフィティは岡野昭仁(Vo)の歌唱力と晴一の作詞センスこそが彼らの持ち味、と言えるのではないでしょうか。
スピードナンバーながら優しさが漂う曲を聴いてみてください。
それでは。