音の日

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モトリー・クルー『Kickstart My Heart』

今日はMotley Crue『Kickstart My Heart』について。


アルバム「Dr.Feelgood」収録。

この曲は、アメリカのHR/HMバンドMotley Crueが1989年に発表したハードロックです。


LAメタルのかっこ良いところだけを詰め込んだような曲。

出だしのアームアップから続くミック・マーズ(Gt)のゴリゴリのギターリフは、聴き手を一瞬で熱中の渦にさらってくれます。

音圧も凄いですがリズムが魅力的。

こういうノリノリなリフは、一般のバンドがやるとどうしても能天気な雰囲気になりがち。

ですがミックの場合は、音色の太さと随所に散りばめられた工夫のおかげでむしろ威厳さえ漂うような佇まいになっています。

ギターソロ部分でトーキングモジュレーターを使用しているところもニクいですよね。

ニッキー・シックス(Ba)はのベースは一見するとシンプルなプレイ。

ですが実はこれはダウンピッキングによるもの。

それでこの安定感、粒立ちは驚嘆。

マチュアのベーシストが同じ演奏をしたら、指と手首がつってしまうのではないでしょうか。笑

トミー・リー(Ds)のドラムもサウンド、とくにスネアの音が熱いです。

一般的にドラムは他パートを支えたり、引き立たせる為に演奏するものですが、トミーの場合は聴き手に「自分が1番目立ちたいんじゃないか?」と思わせる程、攻めこんだ音です。笑

そしてヴィンス・ニール (Vo)。

元々パワフルなボーカルパフォーマンスで有名ですがこの曲での超大声、高音域での歌唱は見事。

普段HR/HMを聴かない人がこの歌声を聴くと「こんな高い声、今まで聴いた事がない」と驚く人もいるもよう。

アクセル・ローズとケンカしたかと思えば、募金など慈善活動を行ったりと、真面目なのかわがままなのかよく解らないところがある彼。

ですが歌声を聴けば、ヴィンスの歌にかける情熱は本物だということが伝わってくると思います。


ファンの間では「アメリカのHighway Star」との呼び声もある曲ですが、それに相応しいロックです。


カラッとした爽快感のあるロックを聴いてみてください。



それでは。