ホワイトスネイク「Still of the Night」
今日はWhitesnake『Still of the Night』について。
アルバム「Whitesnake(邦題.白蛇の紋章~サーペンス・アルバス)」収録。
この曲は、イギリスのロックバンドWhitesnakeが1987年に発表したヘヴィメタルです。
壮大なHR/HM。
ストリングスの使用量は現代のシンフォニックバンド程ではないのに、感覚的なスケールの大きさは並のシンフォニックメタルを優に越えています。
始まりは「これぞブリディッシュメタル!」というくらい王道なギターイントロとヴォーカルで聴き手を熱くしてくれます。
しかしそのまま予定調和では進まないのがWhitesnake。
中盤から実際のヴァイオリン弦を使用したストリングス奏法が導入。
雰囲気がガラッと変わり、ジャンル自体が違う曲になったような変化をを見せてくれます。
映画でいう場面転換のようです。
それとジョン・サイクス(Gt)のソロが凄い。
ディレイに耳をとられると聴き逃してしまいそうになりますが、鬼のような速弾き。
光線でも発射しているようです。笑
驚きなのは、これが全てピッキングによる演奏ということ。
「フルピッキングにおいては右に出るものはいない」とまでジョンの持ち味が存分に発揮されたプレイではないでしょうか。
極めつけはデイヴィッド・カヴァデール(Vo)。
血管が切れそうな程の声量、ハイトーンボイスを精密に発声しています。
女性音域を男らしさ全開の声で歌えるのが彼の個性ですよね。
シャウトの分厚さが凄いです。
純粋に歌唱力自体も素晴らしく、ライブにおいても難易度の高いボーカルプレイを軽々再現しています。
名と実を兼ね備えた稀有なボーカルではないでしょうか。
荒々しくも高級感のあるHR/HMを聴いてみてください。
それでは。