ザ・ダークネス『Black Shuck』
今日はThe Darkness「Black Shuck」について。
アルバム「Permission to Land」収録。
この曲は、イングランドのHR/HMバンドThe Darknessが2003年に発表したハードロックです。
リフと歌声のギャップが魅力的な曲。
ギターリフは相変わらずの70年代のHR/HMを連想させる、グイグイ押しまくるドライブ感のあるリフ。
ハードなのですが、聴きながら思わず体をテンポに合わせたくなるリズムがクールです。
オーソドックスなのですが明るく太い音色は、ハードロック界の老舗AC/DCを連想させます。
朗らかなのですが野放図ではない、大人の渋みのあるリフではないでしょうか。
そしてその硬派なリフと対極を成す、ジャスティン・ホーキンス(Vo)の代名詞、ヨーデル風ファルセット。
個性+実力を兼ね備えた、濃い味の歌唱ですが、このストレートな楽曲が個性的な輝きを放つ理由は彼の存在が大きいです。
裏返っていますが声に芯がある為、バック演奏の圧力に負かされる事もありません。
特に凄いのが、ギターソロ直前に入る超絶シャウト。
ヤスリで何かを一気に削り取るような声で、さっきまで柔らかな声を出していた歌手と同一人物とは思えないインパクトを発揮しています。
滑らかな地声、独創的な裏声、そして一度聴いたら忘れられないパワーを持つ叫び声。
アメリカにも裏声、スキャット、デスボイスなど様々な声色を使い分ける7色の声色を使い分けるボーカリスト、マイク・パットンがいますが、それとは少し違う意味で多様な声を楽しめる楽曲ではないでしょうか。
実はエアロスミスのジョー・ペリーが「好きな曲ランキングBest10」に入れていた曲でもあります。
エアロ自身も多様な声、音色、ジャンルをプレイするバンドですが、スケールの大きなジャンルわを演奏するアーティスト同士、何か通じあうものがあるのかもしれませんね。
シンプルなのに、一度ハマるとへヴィローテーション間違いなしのスルメソングを聴いてみてください。
それでは。