キッス『Detroit Rock City』
今日はKISS『Detroit Rock City』について。
アルバム「Destroyer(邦題:地獄の軍団)」収録。
この曲は、アメリカのHR/HMバンドkISSが1976年に発表したハードロックです。
メンバーのポール・スタンレー(gt)と、ピンク・フロイドやロッド・スチュワードと共演した事でと知られる大物プロデューサー、ボブ・エズリンとの超豪華タッグによって生み出されたロック。
叙情的過ぎるギターソロが持ち味の曲。
必ずしも技巧的では無いソロですが、メロディを重視した構成で、ツインでのハモりでじわじわと立ち上がってくる流れは、思わず聴き手に全神経を耳に集中させてしまう程の艶を備えています。
まるでこのフレーズだけで「kISS」を表現しているよう。
あんな格好した人達が、こんな切ない旋律を奏でたらそりゃ話題にもなりますよね。笑
また、メロディだけじゃなくリズムもニクい。
ピーター・クリスのシャッフル・ビートが曲の進行をグイグイと引っ張ってくれています。
ハードロック曲としてはリフの音数は少ない方ですが、その分ドラムの粒が目立っている印象。
意図してそう作っているのか素なのか定かではありませんが、ロックファンからkISSへの「簡単なのにかっこいい曲作るバンド」という評価は、こういう所か生まれているんだろうな、と思います。
「おいお前ら 体を動かせ」
「座んな 椅子になんか座ってんなよ」
歌詞の通り、聴いていると思わず夜にドライブに出掛けたくなる曲です。
ちなみに
ディー・スナイダー(アルバム「Spin the Bottle」収録)と
レーサーX (アルバム「Racer X - Live Extreme Volume II」収録)
など名だたるHR/HMバンドからもカバーされています。
メチャクチャ刺激的なアレンジになっているので、興味のある人は聴いてみて下さい。
それでは。