音の日

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長渕剛『乾杯』

今日は長渕剛『乾杯』について。


この曲は、日本のシンガー・ソングライター長渕剛が1980年にリリースしたフォークソングです。


「とんぼ」と並ぶ彼の代表曲。

いわゆる「応援ソング」の括りの中では、日本では最も広く長く愛されている楽曲の1つではないでしょうか。

本作が多くの人から愛されている理由は、何よりもその熱く優しい詞。

「沈む夕陽を いくつ数えたろう」

「 乾杯!今君は人生の 大きな 大きな 舞台に立ち」
「 遥か長い道のりを 歩き始めた」

「君に幸せあれ!」

シンプルなのですが、だからこそまるで、長年連れ添った友人がそばで語りかけてくれているような「身近感」を感じます。

というもの実は、元々地元の友達が結婚すると聞いた長渕が、友達への祝福のために書いた曲。

実際に身近の人に向けて生み出された歌なんですね。

歌い方も、今でこそ荒々しいロックシンガー的な歌唱法で歌う彼ですが、この頃はマイルドな正統派フォークシンガーの歌い方。

現在のファンから見れば賛否あるのかもしれませんが、この曲がメジャーでヒットしたのはこの真っ直ぐな歌唱の方が効果的だったのかもしれません。


個人的にこの曲が良いと思うのは、その影響力。

「フォーク」というと現在ではややマイナーになりつつあるジャンルでなりつつあるジャンルですが、「この曲を聴いてフォークを知った」という若者がいまだに一定層いるんですよね。

アーティストの評価軸に、どれだけ売れたか、だけじゃなく「新しい世代に何を残せたか」というのがあると思うんですけど、この『乾杯』は間違いなく「残した」曲。

結婚した友人だけじゃなく、業界規模で彼の歌声は響いたわけですよね。

曲調は静かなようで、もの凄くスケールが大きな歌だと思います。


結婚に限らず、進学、入社、あらゆる「始まり」に似合う曲を聴いてみてください。



それでは。