音の日

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シャム・シェイド『NEVER END』

今日はSIAM SHADE『NEVER END』を聴いた感想を。


この曲は、日本のロックバンドSIAM SHADEが1998年にリリースしたロックチューンです。


邦ロック界においてかなり革新的な曲。

というのも日本のシングル曲としてはおそらく初めて、ロックに5/4拍子(Aメロ)を取り入れた作品なんですよね。

その珍しさ、新しさは当時の新聞で取りざたされたほど。

オーソドックスなポップロックの「1/3の純情な感情」とは少し違った意味で話題になった曲です。


リズムのクールさもさることながら、DAITA(Gt)のソロもかっこいい。

並の洋メタルにも負けない、激しい弾きまくりソロを披露しています。

バーブをふんだんに使ったサウンドもグッド。

BOØWY氷室京介から「めちゃくちゃ上手い」
と評された彼のテクニックが楽しめる曲です。

このソロですら数あるDAITAの技術の一片に過ぎないというのだから、凄まじい。

ジョー・サトリアーニ、ジョン・ペトルーシ、スティーヴ・ヴァイが出演していた「ロックギタリストの饗宴」“G3”の日本公演に、最初に招待された日本人ギタリストのスキルの一端が拝める作品です。


ただ、だからと言って隅からすみまでテクニック一辺倒なのか?と言うとそうでは無く、サビではメロディアスな旋律に変化します。

変拍子に興味が無いリスナーでもこの『NEVER END』は好き、という人が居るのはこのキャッチーなサビの要素が大きい。

メンバーいわく

「サビがメロディアスだったら何してもいいんでしょ。笑」。

との事。笑

確かにテレビでのアーティストの新曲のCMなんかでも、流れるのは大抵サビなんですよね。

そこが一般ウケするキャッチーなメロディなら売れやすい為、A~Bメロまでがマニアックな構造でも事務所も販売を許す。

日本のメジャーシーンについて一辺の真理を宿しながら、ちょっとだけ風刺がこもった言葉ですよね。

デビュー後徐々にメタルHR/HM系の曲を増やしていった、メジャーバンドとしては尖った一面のある彼らだからこそ言える台詞。

多くのバンドが解散後はそれぞれ活動場所探しに行き詰まるなか、演奏力の高さゆえに、解散後も様々なバンドのレコーディングやイベントに呼ばれるほどの彼らのスキルの一部が堪能できる楽曲です。


美旋律とテクニカルの共存した曲を聴いてみてください。



それでは。