音の日

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ヨーロッパ『Seven Doors Hotel 』

今日はEurope『Seven Doors Hotel』について。


アルバム「Europe」(邦題・幻想交響詩)収録。

この曲は.スウェーデンHR/HMバンドEuropeが1983年に発表したパワーメタルです。


妖しい魅力のある曲。

歌詞は1981年に公開された、ルチオ・フルチが監督をつとめた映画「ビヨンド」のストーリーをモチーフにしたもの。

「今から400年前、セブン・ドアーズ・ホテルで起こった大虐殺で死んだ1人の若者が地獄へ通じる門を開いた」

「セブン・ドアーズ・ホテル 地獄へ続く7つの門の1つ」

映画自体は、一度見ただけでは内容が掴みにくい程のシュールな展開と、連続する残酷な描写が印象的な、いわゆるスプラッタ映画

ルチオ・フルチの最高傑作」との呼び声も高いホラーです。

世界観が、ミステリアスな曲調に綺麗にハマっていると思います。


バンド自体、「北欧メタルの先駆的グループ」と呼ばれるバンドですが、この曲もクラシカルなメロディと荒々しいメタルサウンドの融合。


ジョン・ノーラム(Gt)が奏でる、マイケル・シェンカーにインスパイアされたと思われるギターソロが良いです。
ハモり部分が絶品。

キーボードのメロディにも重みがあります。
威厳さえ感じる旋律は、教会音楽のよう。


サビは壮大。

ジョーイ・テンペスト(Vo)の中性的なキーで歌われる歌唱も味がありますが、それとバックで流れるダークなクワイアが絡み合い、夜の海のような暗さとスケールの大きさが演出されています。

迫力があるのに不思議と静かに感じる、というある種、独創的なサビではないでしょうか。


「北欧メタルの原点」と呼ばれる曲を是非聴いてみてください。



それでは。