音の日

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沢田知可子『会いたい』

今日は沢田知可子『会いたい』について。


この曲は、日本のシンガー・ソングライター1990年にリリースした曲で、ノスタルジックな愛が描かれたポップバラードです。


「トゥナイト」EDテーマ。
また全日本有線放送大賞グランプリ受賞曲としても知られています。


オリコンでは6位ですがロングヒットを飛ばし、最終的にはミリオンセラーを達成しました。


こういう「ある程度の売り上げを長くキープ」するのが「名曲」っぽいですよね。


作曲者は日本が誇る大作曲家、財津和夫

曲調がポップ+ヒーリングミュージック的で穏やかです。


そういえばこの優しいメロディは、どことなくあのチューリップを思わせますよね。


歌詞は没した恋人との思い出を回想をテーマにしたもの。


「声をかける人をつい見つめる」
「彼があなただったなら」
「あなだったなら」


自分をナンパしてきた人に、その人自体に興味は無いのでしょうが、寂しさのあまり今は亡き恋人の姿を思わず重ねてしまう。


作詞者は沢ちひろであり沢田知可子ではありませんが、実は沢田知可子本人は、若い頃に恋をしていた先輩を事故で亡くしてしまう、という出来事を経験しています。


「将来歌手になる」と語る沢田に、「俺が最初のファンになってやるよ」と言ってくれた先輩だったそうですが、沢田はこの歌詞を渡されたとき「彼からの贈り物かもしれない」と感じたようです。


セールス的に鳴かず飛ばずだった時期に、この曲で彼女は大ブレイクしましたから、何か運命めいたものを感じますよね。


また、日本らしい曲だとは思いますが、海外の人達からも評価が高い模様。

この曲が動画サイトにアップされると

「歌詞は読めないけれど、このメロディが大好き」

「私もこの歌が大好きなんです。・・・本当にありがとう。」

「憧れていた女性と過ごした、素晴らしい日々を思い出させる。今、もの凄く彼女に会いたいよ」


と外国語のコメントが並びます。


曲に込められた美しい慕情は、海を越えたところで暮らす人々の心にも届いているようです。


孤独感がありながら、聴き手を癒してくれる音楽を是非聴いてみてください。



それでは。