アイアン・メイデン『The Trooper(明日なき戦い)』
今日はIron Maiden『The Trooper(明日なき戦い)』について。
アルバム「Piece of Mind(頭脳改革)」収録。
この曲は、イングランドのHR/HMバンドIron Maidenが、1983年に発表した曲で、疾走感のあるGtと、流麗なメロディが印象的なへビィメタルです。
曲のテーマは「クリミア戦争に参戦した、ある騎兵団員の戦い」。
「俺達は戦う為の生き方をしないだろう 別な時代では」
「俺が1人で横たわるのを忘れ去られた時 涙も無く別れの呻き声をあげる」
戦いの犠牲になった兵士の状況、心境が、生々しく詞に表現されています。
曲調は激しいですが、世界観はむしろ切ないものではないでしょうか。
サビでの、合唱のような歌声が、とても美しいです。
聴いていると、思わず一緒に歌いたくなってしまいます。笑
ライブ会場においても、最高に盛り上がる部分でもあります。
この曲の個人的に好きなところは、エイドリアンとデイウ゛の、ツインギターによるリフです。
リズムが特別に速いわけではありませんが、音の使い方に勢いがある為、非常に迫力があります。
メロディもキャッチーなのですが、ただ、雰囲気は爽快という感じでは無く、むしろ叙情的です。
テーマが戦争、というシビアなものだからだと思いますが、豪快なリズムとは対をなすような哀愁を感じます。
Iron Maidenならではの持ち味ではないでしょうか。
一度聴いただけで胸に残る、強いインパクトのあるリフが聴きたい人にオススメの曲ですね。
日本のHR/HMバンド「陰陽座」にCoverされている曲でもあるので、そちらも是非聴いてみて下さい。
それでは。