マルーン5『Moves Like Jagger』
今日はMaroon5『Moves Like Jagger』について。
この曲は、アメリカのロックバンドMaroon5が2011年にリリースしたエレクトロ・ポップです。
ビルボード誌ヒット100の1位を記録した上に、世界の18カ国でヒット1位を記録しました。
また、クリスティーナ・アギレラとの共演作としても知られています。
非常に愛嬌に溢れた曲。
タイトルの和訳は「ジャガーのような身振り」ですが、ここでのジャガーはローリング・ストーンズの偉大なボーカリスト、ミック・ジャガーの事。
アダム・レヴィーン(Vo)と、クリスティーナ・アギレラとの
「目をのぞき込んでごらん、そうすれば君は僕のものさ」
「僕は、ミック・ジャガーのような動き、
ミック・ジャガーのような振りを見せるんだ」
「あなたは知りたいんでしょう 一晩アタシを自分のものにする方法を」
「それでもし、アタシの秘密を知ったのなら、
内緒にしておかなきゃダメよ このことは 誰にも見られちゃダメなの」
味とユーモアを兼ね備えた掛け合いが印象的です。
曲自体もとても陽気。
エレクトロ・ポップ特有のデジタルなサウンドなのですが、アップテンポの4つ打ちビートで、シンプル&エキサイティングな仕上がり。
機械音だから表現できるファンタジー感は、むしろとても情感的。
一昔前に流行った「打ち込み音に感情はこもらない」という偏った俗説を、一気に振り払うようなエモーショナルなリズムです。
アダム・レヴィーン(Vo)と、クリスティーナ・アギレラの蠱惑的な声色もさることながら、ユニークなのはイントロの口笛。
口笛で始まるダンス系の曲、という時点で面白いのですが、旋律自体がとても綺麗で、夏に合いそうな爽快感があります。
しとやかな口笛イントロで惹きこんでから、ダンサブルなリズムにのせ、流麗なメロディで魅せる。
若さと、練られた旋律と展開が本作の真骨頂だと思います。
クラブノリなのに、しっかりとメロディで聴かせる曲を聴いてみてください。
それでは。