トリヴィアム『Ignition』
今日はTrivium『Ignition』について。
アルバム「The Crusade」収録。
この曲は、アメリカのHR/HMバンド Triviumが2006年に発表したメタルコアです。
Aメロからサビにかけての対比がとてもかっこいい曲。
出だしのギターリフが非常に鋭く、ここだけ聴くとキレキレのスラッシュメタル。
ですがサビに入ると、メロディだけ聴けばバラード曲のような艶やかだ寂しげな旋律に様変わりします。
こういう攻撃的リフからサビの叙情的メロディの流れで聴かせる、という展開は、日本出身のビッグバンドDir en Greyを連想。
まぁそういう「荒々しいメロディ→美旋律」的な流れ自体は、古くは80年代アイアン・メイデンの「撃墜王の孤独」など先例はあったのですが、だからこそ「伝統的だからこそ強力」なかっこ良さが味わえるメタルになっているのではないでしょうか。
この曲に限らずTriviumの楽曲全般に言える事ですが、「モダン」の魅力が詰まっています。
さりげに良い仕事をしているのがサビの裏で流れる静かなアコースティックギターとキーボード。
マシュー・キイチ・ヒーフィー(Vo、Gt)の太くもなめらかな歌声とジャストフィットしています。
そしてその後はコリー・ビューリー(Gt)のテクニックと圧力を兼ね備えた名ギターソロ。
メタルコアでも王道メタルでも、やっぱりクールなソロは欲しいですよね。
スラッシュ、コア、バラードのおいしい所だけを切り取って組み合わせたような曲です。
鋭利でファンタジックな曲を聴いてみてください。
それでは。