音の日

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米米CLUB『君がいるだけで』

今日は米米CLUB『君がいるだけで』について。


この曲は、日本のロックバンド米米CLUBが1992年にリリースしたポップバラードです。

安田成美、中森明菜、東幹久が出演したことでも知られるドラマ「素顔のままで」テーマソング。

3ミリオン受賞曲としても有名な曲。

軽快でムードのある楽曲てす。

そもそもはメンバーのフラッシュ金子と石井美奈子の結婚を祝う為に作られた曲だそうですが、確かに結婚式で家族、親戚を賑やかすには持って来い、という朗らかさがありますよね。

ただし

「儚いものへの憧れだけで」
「すぐ目の前にあることを忘れてた」

と読み方によっては「他の女に目移りしたこともあったけど、心から愛したのは君だけ」という、浮気まがいのことを繰り返した男の愛のメッセージ、とも読めるフレーズも。笑

実際に結婚式場で歌うには注意が必要かもしれません。笑


米米CLUBといえばこの曲以前は「Funk Fujiyama」のようにユニークというか、上質なメロディとあえて茶化したような世界観を組み合わせた、個性的な色彩を帯びたバンドもして知られていましたが、この『君がいるだけで』から大幅に路線変更。

ストレートなJ-POPを演奏するバンドへと変貌を遂げます。

古参のファンからは賛否両論が激しかったそうですが、世間的には大ヒット。

第34回目日本レコード大賞ポップス・ロック部門で大賞を受賞するまでになります(ソニーとしては同曲から、西野カナの「あなたの好きなところ」まで24年間大賞が出なかったとのこと)。

この曲のリリースを境に、米米CLUBは日本の大半の人が知っているメジャーバンドになっていきました。

この曲のヒットの理由は、もちろん有名ドラマのタイアップ効果もあると思いますが、カールスモーキー石井の歌唱力の凄さも捨てられません。

もともとバンド自体、ライブにおいてはミュージカルのようなパフォーマンスをすることでも有名なバンドですが、石井の歌い方もミュージカル俳優のようにナチュラルでよく通る、芯のある発声。

ハキハキしてぶれない歌声は、聴き手に一種の安心感を与えてくれます。

その上でくっきりとした感情表現までしているのが良いですね。

曲の良いところを最大限に引き出せるヴォーカリストだと思います。


ロマンチックながら重くはならない曲を是非聴いてみてください。



それでは。