ゆず『栄光の架橋』
今日は、ゆず『栄光の架橋』を聴いた感想を。
この曲は、日本のフォークデュオゆずが、2004年
にリリースした曲で、不安と感謝、希望、様々な感情が込められたポップバラードです。
NHKアテネ五輪の公式テーマソングとしても有名です。
選考の際はなんと、18レーベル、44組のアーティストの中から選ばれたとか。
以前、体操男子団体が金メダルを獲得した時のNHKの中継で、アナウンサーが、鉄棒の演技とこの曲の題名を重ねて
「伸身の新月面が描く、放物線は、栄光への架橋だ!」
と実況し、それが流行語大賞にノミネートされたことで、この曲の知名度が爆発的に広まりました。
曲展開としては、まずは繊細なピアノのイントロから始まり、段々とストリングスを含む、バンド楽器の演奏が入っていきます。
コードは、ジョン・レノンの『Imagine』に通じる、王道的な進行。
全体的に余計な音が無く、すっきりしていると思います。
この曲の特に好きなところは、メッセージ性です。
「恐くて震えていた夜があった」
曲の主人公の葛藤が、ストレートに表現されています。
そして、
「もう駄目だと全てが嫌になって 逃げ出そうとした時も」
「思い出せばこうして たくさんの支えの中で歩いて来た」
苦しんだからこそ、今まで人から受けてきた優しさを身近に感じられるようになっていく。
この曲を聴きながら、辛いときも、そうじゃないときも助けてくれた人達の顔を、思い出した人も多いのではないでしょうか。
長い間、何かを積み重ねてきたけれど、なかなか越えられない壁に突き当たってしまったときこそ、強く心に響く曲かもしれませんね。
それでは。