ザ・ダークネス『Get Your Hands Off My Woman』
今日はThe Darkness『Get Your Hands Off My Woman』について。
アルバム「Permission to Land」収録。
この曲は、イギリスのロックバンドThe Darknessが2003年に発表したハードロックです。
非常に濃い味の曲。
曲調自体はド直球なハードロックですが、印象深いのはジャスティン・ホーキンス(Vo)のボーカルプレイ。
楽曲の大部分でファルセット使用。
一般的にはパラフルさ重視で、それこそロバート・プラント(レッド・ツェッペリン)やロニー・ジェイムズ・ディオ(ブラック・サバス)のような、力強い声で歌う事が主流のHR/HM。
「Permission to Land」中の他の曲にも言える事ですが、ここまで柔らかな裏声を推すロックも貴重ではないでしょうか。
それでも不思議と骨太でエネルギッシュに聴こえるのは、おそらくバックの演奏陣のプレイと相性の良さ。
特にジャスティンの実の弟であるダン・ホーキンス(Gt)のギタープレイは王道というか、古き良きロックの型を正確になぞっています。
思い切り伝統的なダンのロックギターに、思い切り前衛的なジャスティンのボーカル。
両方が揃っているから対比が完成し、1つの「オリジナリティ」に昇華された、という感じがします。
「バンドは異なる個性を持った人達同士の共同作業」という事を再認識させられる曲です。
個人的にイントロのフランキー・ポーレイン(Ba)の「さぁ、最高にノレる音楽が始まるよ」的なベースも好き。
短い時間でも、一瞬でリスナーに陽気さを与えるセンス。
ダンとジャスティンの間で埋もれがちですが、個人的には彼も評価されるべきベーシストです。
一聴しただけでは好き嫌いもある世界観かもしれませんが、慣れればむしろ病みつきになれると思うので、時間がある時に聴きかえしてみることをオススメしたいですね。笑
それでは。