KAT-TUN『Real Face』
今日はKAT-TUN『Real Face』について。
この曲は、日本の男性アイドルグループKAT-TUNが2006年にリリースしたポップロックです。
シングル・オブ・ザ・イヤー(第21回日本ゴールドディスク大賞)受賞曲。
また、ザ・ベスト10シングル(第21回日本ゴールドディスク大賞)を授与された事でも有名です。
リリースの1年前に、メンバーの亀梨和也と赤西仁が大人気ドラマ「ごくせん2」に出演していて、さらには作詞者にスガシカオ、作曲者にB'zの松本孝弘というビッグネーム2人を迎えた事で、発売前から話題性も充分。
類稀なレベルの大ヒット作になりました。
デビューシングルの3週連続首位は、KinKi Kids「硝子の少年」(1997年)以来8年8か月ぶりの快挙とのこと。
「新しいシャツ脱ぎ捨てて」
「ずぶ濡れになった火曜日を笑いたきゃ笑えばいい」
挑戦、開拓の為なら、他人にバカにされても構わない、という歌詞がかっこいい。
「火曜日」というのは、新しい週が始まったばかりの日。
おそらく「始めたばかりの挑戦で、失敗したからとくよくよする事は無い」という意味だと思いますが、メンバーの若く荒々しさが残る歌声と綺麗にマッチしていると思います。
アイドルグループとしてはやや硬質な歌い方が彼ららしさですよね。
楽曲的にも、一般のジャニーズグループは軽めのサウンドでストリングスを多用したマイルドな作品が多いの対し、硬い音色のギターを主体としたロックテイストになっているのが特徴的。
ラップパートも、これ自体は他のアイドルグループにもありますが、柔らかな日本のラップというより、海外のワルっぽいラップのスタイルを導入しているのは画期的ではないでしょうか。
けれど、やはり松本孝弘らしいとうか、ただ激しいのではなく、音階はやはりメロディアス。
歌メロもどこかB'zを連想させる、アクティブながらも滑らかさに重きを置いた、聴かせる旋律になっています。
ロック+ラップ+アイドル歌謡、多様なジャンルがナチュラルにバランスを取り合う、さしずめ「ジャニーズ系ミクスチャーロック」と言えるKAT-TUNの個性が凝縮された曲だと思います。
少年らしくも男らしい曲を聴いてみてください。
それでは。