クイーン『We Will Rock You』
今日はQueen『We Will Rock You』について。
アルバム「News Of The World(邦題:世界に捧ぐ)」収録。
この曲は、イギリスのロックバンドQueenが1977年にリリースしたロックンロールです。
作詞・曲ともにブライアン・メイ(Gt)。
今は亡きK1の伝説的ファイター、アンディ・フグの入場テーマ曲として有名。
日本でもドラマ「anego」(主演,篠原涼子、赤西仁)のOPテーマ曲、 また1ポンドの福音(主演,亀梨和也、黒木メイサ) のイメージソングとしても知られています。
タイトルは直訳すれば、「僕たちはあなた方を揺らすつもり」 ですが、ここでの意味はおそらく「今にみてろよ」。
言わずと知れた、ロック界のクラシック(伝統、古典的)作品。
ズンズンチャ、ズンズンチャ
この独特なリズムは、時代も国境も越えて、一聴しただけで「あの曲だ!」と人々に言わせる知名度を誇っています。
半世紀あるロックの歴史の中でも、最も偉大な楽曲の1つですが、構造はこの上なくシンプル。
足踏み音と、クラップとギター、そして歌声だけで構成されています。
歌メロも大部分がサビの繰り返し。
収録アルバムの「世界に捧ぐ」自体、評論家から「シンプル・イズ・ベスト的作品」と評されるものですが、それを極限まで突き詰めるとこうなるんだ、と思わせる曲です。
ちなみこの足踏み音は、メンバー全員で1拍目・2拍目は床を踏み鳴らし、3拍目は手拍子を打ち、4拍目は休符。
これを繰り返した音を、多重録音したもの。
つまり体から出した音だけでビートを刻んでいるわけですが、それでも並みのバンドのドラム、ベース音よりも迫力に溢れています。
リードギターを中間では無く、あえて最後に導入する、という演出も個性的。
そこまで音数の多いプレイではないですが、メロディ、入りのタイミングが絶妙な為、一度訊いたら忘れられないインパクトを持っています。
ギターの演奏時間は短いですが、ブライアン・メイのプレイの中でも、トップ3に入る名演奏ではないでしょうか。
前述した通り、何度も繰り返すサビメロ、コンパクトな演奏時間もそうですが、ビートルズの「Let It Be」、「Yesterday」との類似点が見られますよね。
同じフレーズを何度も繰り返す手法はマーティ・フリードマンいわく「催眠術のように、聴き手の深層心理に入り込んでいく効果がある」そうですが、「偉大な曲」の法則の1つなのかもしれません。
フレディ・マーキュリーの追悼ライブ(ちなみに演奏はアクセル・ローズ)でも演奏された曲を聴いてみてください。
それでは。