DREAMS COME TRUE『LOVE LOVE LOVE』
今日はDREAMS COME TRUE『LOVE LOVE LOVE』について。
この曲は、日本のバンドDREAMS COME TRUEが1995年にリリースしたポップバラードです。
2ミリオン達成曲。
豊川悦司、常盤貴子が出演したことでも知られるドラマ「愛していると言ってくれ」の主題歌としても有名です。
ドラマが海外でも放送されたからか、世界的にも知名度がある曲。
ネットにこの曲がアップされると
「私が死んだとき これを流して欲しい」
「17歳のときこの曲を聴いて 今29歳だけどこの曲が大好き」
「子供のころの一番の思い出」
など、外国語で歓喜のコメント並びます。
海外の人から一過性ではなく、10年以上愛されるというのは凄いですよね。
内容的には曲が進むにつれてどんどん迫力を増していく、いわゆる末広がり型の曲。
イントロではチェンバロ(?)のしとやかな音から
始まり、クライマックスでは吉田美和(Vo)の高音が
ずっしりとした圧力でもって聴き手の胸に迫ってきます。
日本のメジャー女性ヴォーカリストの威厳を見せつけるような歌声です。
実際、アマチュア女性ヴォーカリストの人達は「吉田美和、MISIA、安室奈美恵」の誰かに憧れてプロ歌手を目指すパターンが多いとのこと。
実は、クレジット上は吉田美和が作詞ですが、元々は中村正人(Ba)が作詞したものを、後から吉田美和が書き直した作品。
元のタイトルは「ホワイトデー」。
中村正人本人がブログにおいて
「20代の時、付き合ってた彼女からバレンタインデーにシャツをもらったお返しに、ホワイトデーの贈り物として作った曲。」
「誕生日に手描きの水彩画を送ったり、ホワイトデーに自作自演の曲を送ったり、なんか外してるよね、青春時代の中村正人。」
と、いつもの飄飄とした文体で語っています。笑
「ホワイトデー」というタイトルもそれはそれで良いな、と思ったのは僕だけじゃないのではないでしょうか。
「Love Love 愛を叫ぼう 愛を呼ぼう」
これ以上はない、という程ストレートな恋愛ソングの歌詞。
にも関わらず不思議と聴いていて心地いいフレーズなんですよね。
それはやはり吉田美和の歌唱力、中村正人の創作力の化学反応から生まれた、感情表現力の賜物なんだと思います。
繰り返し続く言葉、旋律というシンプルな表現はアーティスト本人の技量を浮き彫りにしてしまうもの。
逆に言えばDREAMS COME TRUEは、この曲で彼ら自身の音楽家として才能を改めて証明した、と言えるのではないでしょうか。
ピュアで濃密なラブソングを聴いてみてください。
それでは。