音の日

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Garnet Crow『夏の幻』

今日はGarnet Crow『夏の幻』について。


この曲は、日本のバンドGarnet Crowが2000年にリリースした曲で、軽快な曲調と深みのある歌詞が印象的なポップロックです。


アニメ「名探偵コナン」のEDテーマ曲だった事でも有名(ただしCD版とはアレンジが少し異なります)。


イントロが非常に魅力的です。
音圧は謙虚なのですが、まるで涼しげな風が吹き抜けていくような爽快感があります。

このイントロだけでこの曲にハマった人も多いのではないでしょうか。


無邪気に飛び跳ねるようなビートも、アクティブで良いです。


ただ、タイトルは「夏」なのに、発売日は10月という、一見するとややズレ感を感じるエピソードがある曲。


しかし歌詞に「夏の終わり」というフレーズがあるように、実は夏では無く、秋の始まり前後のイメージで描かれた曲のようです。


「忘れないから…消えゆく命(まぼろし)に」
「君と並んでいたね」


「誰もが、いずれは終える人生」という意味で「幻」と表現した模様。

しかし決してネガティブな歌詞では無く、

「忘れないから」、「君と並んでいた」

とあるように、「いずれは終わるからこそ、生きている間は君と共にいたい」というのが、この歌詞の真意だと思っています。


作詞者はAZUKI七(Pi)ですが、彼女が書く、こういう悲しみと愛が入り交じるような歌詞は、読み手の心の深部に突き刺さりますよね。


痛切で温かい「幻」の世界に浸ってみてください。



それでは。