小松未歩『氷の上に立つように』
今日は小松未歩『氷の上に立つように』を聴いた感想を。
この曲は、日本のシンガー・ソングライター小松未歩が、1998年にリリースした曲で、静かな歌声と情熱的な世界観が印象的なポップバラードです。
アニメ「名探偵コナン」のタイアップ。
また、彼女自身の曲の中でも、TOP3に入る売り上げを記録した曲としても知られています。
曲調はタイトルの通り、どこか冷えた雰囲気があります。
透き通るようなKeyのサウンドが「氷」を連想しているような印象です。
ただ、「冷えた雰囲気」と言っても無機質ではありません。
むしろその冷たさと、小松未歩の消え入りそうなVoが、かえって曲の情緒を引き立たせているような感覚がすると思います。
歌詞の内容は、曲の雰囲気とは逆に熱いもの。
「宇宙船が目の前に降りたら」
「迷わず手を伸ばし その船に乗り込みたい」
「その日 一日を悔やみたくないから」
「きっと友達だって残し 地球を旅立つの」
「友達だって残し」というと、これも一見冷たい感じがするかもしれませんが、とちらかと言うと
「大事な友達を置いてでも、未知の世界を体験してみたい」
という感情が伝わってくると思います。
確かに友人と過ごす日々も温かくて良いものですが、それこそ「氷の上に立つように」、時には行ったことが無い場所に、1人で旅に出るような時間があった方が、より充実した人生に近づけるかもしれませんね。
基本的には恋愛や、人との繋がりの歌詞が歌われることが多い日本のポップスで、こういう内容の歌は珍しいと思います。
美しい衝動と、強い意志が込められた曲を是非聴いてみてください。
それでは。