音の日

好きな音楽、その他趣味のこと

ZARD『永遠』

今日はZARD『永遠』を聴いた感想を。


この曲は、日本の音楽ユニットZARDが1997年にリリースした曲で、滑らかなメロディと影のある詞が印象的なポップバラードです。


ドラマ「失楽園」主題歌として知っている人も多いと思います。


このひとつ前に発表された「風が通り抜ける街へ」が良曲ながらも、商業的には伸び悩み気味だった直後、6週間連続Top10入りという快挙を成し遂げた本作。


作・編曲者は徳永暁人

曲の流れはAメロから進むにつれて、少しずつ音数が増えていく、というもの。

バラードでは王道の展開ですが、バランス感覚が絶妙な為、大袈裟にはならず聴きやすくなっていると思います。


中音域主体で歌う坂井(Vo)の歌声も、「冷静に感情を込める」という感じで魅力的です。


タイアップのドラマが不倫をテーマとしたものだからか、歌詞の中には

「君と僕との間に 永遠は見えるのかな」

と恋人との愛の未来を疑うようなフレーズがあります。

基本的に、読み手に元気を与えるような詞を書く彼女の作品としては、インパクトがありますよね。


そもそもストリングスを主体としたバラード曲自体、他のバンドでは普通ですが、ZARD名義ではこの曲くらいではないでしょうか。


彼女達の楽曲の中でも独特な位置にある曲なのかもしれません。


普段のZARDとは、また違う表情を見せてくれる歌を是非聴いてみてください。



それでは。






ボン・ジョヴィ『Runaway』

今日はBon Jovi「夜明けのランナー」(邦題)収録曲『Runaway』について。


この曲は、アメリカのHR/HMバンドBon Jovi1984年に発表した曲で、熱いようで虚しい感情が込められたハードロックです。


イントロが非常キャッチー。
演奏自体はシンプルなのですが、とても神秘的な音階です。
普通、このメロディはなかなか思いつかないと思います。


リフはKey主体で美しいです。
ですが、それでも切れ味鋭い「ロック」になっているのは彼らのセンスでしょうか。


歌詞は

「君の言葉は一言も 誰にも聞こえないよ」

とシビアなもの。


しかしメロディがポップよりの為か、冷たくなり過ぎず、むしろ悩んでいる人を諭すような優しささえ感じます。


ラストにジョン(Vo)のファルセット気味のハイトーンが響くとき、楽曲の盛り上がりは最高潮です。


ただ逆に言うと、盛り上がるのはラストくらいで、
歌メロ全体的には大きな抑揚が無く、哀しみ、叙情性を感じます。


切ない曲だと思いますが、Bon Joviがアメリカより先に日本で評価され出したのは、このデリケートな作曲センスが理由かもしれませんね。


日本人の琴線に触れる繊細なメロディの楽曲を是非聴いてみてください。



それでは。






桑田佳祐『明日晴れるかな』

今日は桑田佳祐明日晴れるかな』について。


この曲は、日本の男性ミュージシャン桑田佳祐が2007年にリリースした曲で、前向きながらも繊細なメッセージ性が印象的なポップバラードです。


ドラマ「プロポーズ大作戦」の主題歌としても知られています。


出だしはまるで子守唄のように穏やかですが、途中からゴスペルの要素が入る、実は壮大な曲。


桑田(Vo)の情感たっぷりな歌声を味わうことができます。

ここまでアコギに似合う声の歌手は、なかなかいないのではないでしょうか。


歌詞は相変わらず濃密です。


「誰もがひとりひとり 胸の中で」
「そっと囁いているよ」
「「明日晴れるかな…」」


「明日を晴れにしてみせる!」では無く「晴れるかな…」。

ある意味での、脱力感に近いものを感じます。


一種の達観をしつつもそれでも希望を捨てきらない、というリアリティが込められた歌詞は、現代人に共感できる人は多いのではないでしょうか。


明日晴れるかな…」のフレーズを、幼いコーラスの少年が担当しているのは、「未来への希望」を表現したかったのかもしれませんね。


明るさの中にも、哀愁が混ざる歌を是非聴いてみてください。



それでは。






B'z『RING』

今日はB'z『RING』を聴いた感想を。


この曲は、日本の音楽ユニットB'zが2000年にリリースした曲で、切実な感情が描かれたロックバラードです。


ドラマ「明日を抱きしめて」の主題歌としても有名です。


松本(Gt)、稲葉(Vo)いわく「満足度が高い」曲。
王道J-Rockが多いB'zの作品としては「珍しく前衛的な曲」とまで評されました。


冒頭から稲葉の歌声が悲痛です。
まるで力尽き倒れている主人公が囁いているようにも聴こえます。


Gtソロも、静か。
普段音数の多いソロを弾くことの多い松本のソロとしては、独特なソロではないでしょうか。

Gtは全体的に、おどろおどろしくも不思議な美しさを持ってると思います。


転調が入り、HR/HMのように音圧を増す後半も最高です。


この曲で好きなのは歌詞。


「欲しい 全部欲しい」
「何でも差しだそう 悪魔がそう望むなら」

「僕のためのもの それが君の中にあるから」


「自分を満たしてくれるあなたを、何を捨てても、手に入れたい」という想いが綴られています。


よく「恋は欲しがるもの、愛は与えるもの」とは言いますが、ここまで正直に、そして悲しげに「恋」を表現した歌詞は珍しいのではないでしょうか。


実は、元々ドラマ「ビューティフルライフ」の主題歌になる予定の曲でしたが、「暗く重すぎる」とドラマの制作側からボツにされてしまった程ダークな曲。


それ程重い曲を、メジャーでシングルで出してくれたB'zのこだわりには個人的に好感が持てます。


純粋過ぎる願いが込められたバラードを是非聴いてみてください。



それでは。





エアロスミス『Walk This Way 』

今日はAerosmith『Walk This Way』について。


この曲は、アメリカのロックバンドAerosmithが1975年にリリースした曲で、非常に強いインパクトを持つリフが特徴的なハードロックです。

アルバム「闇夜のヘヴィ・ロック」(邦題)からのシングルカット。
バラエティ「踊る!さんま御殿!!」のEDテーマなので知っている人も多いと思います。


「お説教」という攻めの邦題が、一部の日本のファンの間で物議をかもした曲でもあります。笑


この曲はなんと言っても、超有名なリフが素晴らしい。

ヤードバーズにインスパイアされて生み出されたリフだそうですが、HRの重さとダンスミュージックのような軽快さが、絶妙なバランスで融け合っています。

ジョー・ペリーのセンスが存分に発揮された曲ではないでしょうか。


リフの持つ世界的影響力は、Deep Purpleの「Smoke on the Water」に匹敵すると思います。


バッキングのGtがさりげなくテクニカルで、割りとコピーに手こずる曲でもあります。


そしてタイラーの歌う、Voのメロディラインがかっこいい。

RUN.D・M.Cにカバーされたことでも知られるように、ラップを思わせるようなメロディです。


メジャーで「白人が初めて歌ったラップ」という声もあるように、後のSlayerやLinkin Parkに見られるような、HR/HM+ラップというジャンルのはしりと言える曲ではないでしょうか。


メロディセンスだけじゃなく、挑戦的でオリジナリティを兼ね備えているのがエアロの偉大さの所以ですよね。

できるだけ大音量で聴くのがオススメです。


ファンキーロックの伝統曲を、是非聴いてみてください。



それでは。






亀梨和也『絆』

今日は修二と彰のシングル「青春アミーゴ」収録曲、亀梨和也『絆』について。


この曲は、日本の歌手亀梨和也が2005年に発表した曲で、しっとりとしたメロディが印象的なポップバラードです。


ドラマ「ごくせん 第2シリーズ」挿入歌としても有名な曲です。


作詞者は、亀梨和也本人。


そして作曲者は、あの岩崎宏美男闘呼組等と共演歴があることでも知られる大物作曲家、馬飼野康二


始まりは、まるで疲れはてた主人公が、とぼとぼと歩いているような、静かなメロディが流れます。

歌詞も

「先のことどれ程に考えていても」
「本当のことなんて誰にも見えない」

と苦しげで重いもの。



けれど詞、曲が進んでいくにつれ、感情が少しずつ前を向いていきます。


「うそついたっていいさ」
「涙流していいから」


泣かないで、では無く「涙流していい」と言うところが良いです。

立ち尽くしている人に、もう休もう、と語りかけているような温かさを感じます。


後半に入るDrのロックなビートが、曲のポジティブな部分を強調していきます。


そして最後は、歩き続けた主人公が安らぎを手に入れるようなメロディで幕を閉じる。


A面の「青春アミーゴ」のノリノリな曲調な分、綺麗なコントラストが描かれていると思います。


哀愁の中にも癒しが込められたバラードを是非聴いてみてください。



それでは。






L'Arc~en~Ciel『Driver's High』

今日はL'Arc~en~Ciel『Driver's High』を聴いた感想を。


この曲は、日本のロックバンドL'Arc~en~Cielが1999年にリリースした曲で、作り込まれたリズム隊の動きが特徴的なロックチューンです。


アニメ「GTO」前期のOPテーマとしても知られています。


とてもノリの良い曲でライブにおいては、アンコールの定番曲。


軽やかに動き回るtetsuya(Ba)のBaが鮮やかです。
「歌うベース」の本領が発揮されています。

高音域主体の為ヘヴィになりすぎず、アップテンポでも耳に優しいプレイになっていると思います。


yukihiro(Dr)のドラムプレイもオシャレ。

一見シンプルなようで、所々に細やかな工夫を入れるのが彼の個性ですよね。


歌詞は、


「目の前にはミサイルの雨」
「あきれるほど声を上げて大気圏を突破しようぜ」
「鋼の翼で」
「来世でまた会おう Yeah!」


など、戦時中の戦闘機を連想させるようなもの。

かなり物騒にも見える歌詞ですが、曲調が明るい為かあまりシビアすぎす、楽曲のスパイスになっているように感じます。


実は、オリコンの調べによると

「ドライブに聴きたい曲ランキング」

で上位にランクしたこともある曲。

この曲を車中でかけながら、高速道路を走ったら小さなストレスは吹き飛びそうですよね。


まあ「ぶっ飛ばして心中しよう」は縁起が良くないかもしれませんが。笑


スカッとしたい気分の時にオススメの曲です。



それでは。