音の日

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桑田佳祐『波乗りジョニー』

今日は桑田佳祐波乗りジョニー』について。


この曲は、日本のシンガーソングライター桑田佳祐が2001年にリリースしたポップロックです。


まるで、音で跳ね回っているような楽しい曲。

タイトルの通り夏が似合うやんちゃなメロディに、タテノリ気味のビートが絡み、目を閉じて聴くと、聴き手にまるで本当にビーチに来たような景色を見せてくれます。


この曲で好きなのは、細かな工夫。

一見、軽快系のポップスに聴こえて、数本重ねて録られたギターや、さりげなく入っているティンパニの音などデリケートな隠し味が豊富に含まれています。

桑田佳祐本人がプレイしているギターによるカッティングなど、明るさの中にクールさも。

サザンオールスターズの音楽を、ロック成分を濃いめに設定したようなかっこ良さがある曲です。


この「軽快ながら、どこか硬派」な雰囲気にはなんとなく、桑田佳祐が尊敬するビートルズのテイストを感じます。

桑田佳祐自身は、「世界一好きなミュージシャン」にポール・マッカートニーの名をあげ、

「昔は、サザンはいつかビートルズになれると思った。 けれど 最近これは無理だなあ って思うようになったんだよね。」

と語る程のビートルズファンで知られていますが、このノリノリなようで鋭いな曲調には、どことなく「J-POP的ビートルズ」とでも呼べるような深みがあるんですよね。

彼自身が持つ音楽エネルギーと先人へのリスペクトが解け合って生まれた、唯一無二の化学反応を起こしたポップスではないでしょうか。

「The・桑田佳祐」の中にも、ポップロックの普遍的な佇まいのある曲を聴いてみてください。



それでは。