スコーピオンズ『Rock You Like a Hurricane』
今日はScorpions『Rock You Like a Hurricane』(邦題ハリケーン)について。
この曲は、ドイツのHR/HMバンドScorpionsが1984年にリリースした曲で、80年代HR/HMのかっこよさが全開のハードロックです。
ベルリンフィルハーモニーと共演したこともでも知られるように、荒々しいロックでありながらどこかに品を備えている曲。
イントロのGtの時点でつかみはバッチリです。
哀愁のあるハモリが、一瞬で聴き手をこの曲の世界に引き込んでくれます。
HRでありながら、Aメロでのクラウス(Vo)のウィスパーVoはまるで美しいバラードのよう。
Scopionsが持つデリケートなセンスを味わえます。
メロディックなリフもこの曲の聴きどころの一つで、生み出したのは、あのHR/HMギターの神マイケル・シェンカーの実兄ルドルフ・シェンカー(Gt)。
ぶ厚く覚えやすいリフメイクっぷりは、弟に勝るとも劣らない才能を見せつけてくれています。
クライマックスはマティアス(Gt)の鋭いギターソロ。
ギュルルルッ、と太い音粒が渦巻を巻く様は、それこそタイトルの通りハリケーンのよう。
この名ソロがこの曲のかっこよさを最大限に引き上げてくれているのではないでしょうか。
セールス的にも成功した曲ですが、アメリカのケーブルテレビ・チャンネルVH1から「VH1による史上最も素晴らしいハードロックソング」で18位に選ばれ、また「80年代のベストリフ」でも4位にランクインしています。
この曲が国境や玄人素人を越えたところで愛されている証なのかもしれませんね。
キャッチーなメロディとヘヴィなリズムの楽曲を是非聴いてみて下さい。
それでは。