音の日

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Vow Wow『Mountain Top』

今日はVow Wow『Mountain Top』を聴いた感想を。


アルバム「Mountain Top」収録。

この曲は、日本のHR/HMバンドVow Wowが1990年に発表したメロディアス・ハードロックです。

タイトルの読みは「マウンテン・トップ」。


「音」が極めて研ぎ澄まされた曲。

収録アルバムが、世界で5本の指に入るプロデューサーの1人と呼ばれるボブ・エズリン。

ディープ・パープル、キッス、エアロスミスなど超一流バンド達をプロデュースしてきた超大物ですが、彼が手掛けたとあって、サウンドが非の打ち所が無いほど高品質です。

そうでなくとも、そもそもVow Wow自体が非常に演奏力の高いバンド。

名プレイヤーと名プロデューサーの共演と言う事で、サウンド・プロダクションはロックファンなら誰もが唸るであろう、極上の音に仕上がっていると思います。

中には、音色がくっきりし過ぎている事で「サウンドがヘヴィー過ぎる」と敬遠する人もいたようですが、そういう人も1度通して聴くとクセになってしまい、「今では好き」になる事が多い模様。

ギターリフの中毒性も凄まじいです。


そして、相変わらず人見元基(ボーカル)の声が凄い。

人見元基といえば、B'zの稲葉浩志がリスペクトするボーカルとして彼の名前を出したり、メタルシンガーのバーバラアキタダから
「人見元基さんは、世界で通用する実力派のボーカリスト。凄かった」
と評されたり、とにかく業界人からの評価が高い歌手。

Vow Wowがイギリスで活動した時は、超辛口で有名なイギリスの音楽評論家に

「人見元基の発音・歌唱はツェッペリンロバート・プラントに匹敵する」

と語られるなど、名実共に日本が世界に誇る最高のHR/HMボーカリスト

その生きる伝説の声がボブ・エズリンの紡ぐ最高のクオリティのサウンドに引き立てられ、極上の響きに仕上げられています。

数年前のライブでも当時ほぼ還暦だったのに、
、若い時とほとんど変わらない声のまましかも4時間のライブでもほとんど声を枯らさず歌い上げる、という怪物ぶりを披露。

それだけの歌唱モンスターが、美麗なサビメロを歌うとあって、優美さが異次元の領域まで到達しています。

ロディアス・ハードロックというのは音がダメでもメロディがダメでも成り立ちませんが、本作は優れた音と優れたメロディが掛け合わされた、最高品質のHR/HMバラードと言えるのではないでしょうか。

『Mountain Top』(山の頂上)。

感傷的で、でも芯のあるタイトルに相応しい曲です。


時代の流れを感じさせない、ジャパメタ最高峰のサウンドのロックを聴いてみてください。



それでは。