音の日

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アリス・クーパー『School's Out』

今日はAlice Cooper『School's Out』について。


この曲はアメリカのHR/HMバンドAlice Cooperが1972年にリリースしたハードロックです。


生粋のハードロックというべき曲。

元々はグレン・バクストン(Gt)の生み出したギターリフを元に色んな要素を足していって作られた作品との事。

硬派なロックリフで、古参のHR/HMファンなら誰もが唸るハードボイルドさを醸し出しています。

かと思えばまるでボレロのようなビートになったり、子供たちの声でのコーラスが入ったりと、とても自由。

聴き手が楽しめるような工夫が散りばめられいて、遊び心がある所がかっこいいです。

なぜこうした“遊び”を取り入れたのかと言うと、それはきっと歌詞の関係。

「夏休みだ」
「学校とは永遠にさよなら」
「学校なんて木っ端微塵」

歌詞のテーマは「永遠の夏休み」。

アリス・クーパー(Vo)とバンド・メンバーは少年時代、クリスマスの朝と学校が休みに入る直前を「人生で最も偉大な3分間」と思っていたそう。

「その3分間を歌の中に捕らえられたら、凄いことになるだろうな」と考えてこの歌詞が生まれた、と語られています。

そして、その目論みは大当たり。

この『School's Out』は、アメリカのビルボードホットチャート100で、初の全米トップ10ヒット。

さらに全英シングルチャートでも1位を獲得。

アリス・クーパー史上最大のヒット曲になりました。

本人たちはこの曲についてインタビューで「”スクールズ・アウト”を仕上げた時、我々は国歌を作ったのだと悟った」とまで答えています。笑

日本人のアーティストには、なかなか見ないレベルの自信たっぷり感ですが、それに相応しい人気と鼓膜に焼き付くようなインパクト誇る曲でもあります。

良いのはやっぱりサビメロ。

めちゃくちゃにキャッチーで、後のクイーンの「We Will Rock You」に匹敵するほどの覚えやすささです。

クーパーの雄叫びのようなパワフルな声と相まって、聴いているこちらも一緒に歌いたくなるエネルギーを感じます。

クーパーは以前

「ミュージシャンっていうのは、ただの大きな子供だよ。もちろん僕達は一生懸命に働いているけれど、基本的に自分のやりたいことをやっているだけさ。」

と語っていましたが、まるで、そんな情熱と責任感をもつ少年のマインドが、そのまま歌声に込もっているよう。

週刊少年ジャンプの伝説的マンガ「銀魂」の主人公のセリフに「人生を楽しむコツは童心を忘れねーことだよ」とあります。

この『School's Out』は大人が忘れがちな、良い意味で生意気で自由な子供の心を思い出させてくれる曲だと思います。

ノストラジックなのに楽しい歌です。


フリーダムな大人の曲を聴いてみてください。



それでは。