摩天楼オペラ『Murder Scope』
今日は摩天楼オペラ『Murder Scope』を聴いた感想を。
この曲は、日本のロックバンド摩天楼オペラが2009年にリリースしたロックチューンです。
悠(ユウ)(Ds) のドラムが暴れる曲。
速さとテクニカルさが混在していて、いわゆるネオヴィジュアル系と呼ばれるバンドのドラマーとしては上位のスキルを披露してくれています。
サビのツーバス連打はバリバリのメタルバンドの領域です。
途中スネアアタマでバスドラ3連といった小回りの効いたプレイも魅せ楽曲に思い切り勢いをつけ、そしてとどめはアウトロでのオシャレな変拍子。
高速プレイに聴き手をノせた直後にこのプレイは渋い。
実はインタビューで「摩天楼オペラのメンバーで1番の大食いは誰ですか?」という質問で、悠以外のメンバーが満場一致で「悠!」と答えるほどの食いしん坊キャラとの事。(2~3時間起きに“腹減った”と呟くらしい)
普段こんなエネルギッシュなプレイをしているからお腹が空くのかもしれません。笑
また苑(ソノ)(Vo)のハイトーンボーカルも凄い。
深めのビブラートと相まって、楽曲のインパクトに埋もれる事の無い存在感を発揮しています。
ネオヴィジュアル系ボーカリストは独学で歌うスタイルの人も多いのですが、彼は専門学校でMAKE-UPのヴォーカルの山田信夫から基礎を叩き込まれた、いわゆるボーカルエリート。
サビでは透き通るようなミックスボイスが爆発します。
キーが高い事でも有名なバンドXjapanの「紅」を原曲キーでカバーした事もある歌手ですが、この巧みなハイトーンボイスが、元々きれいな歌メロの美しさと最高の好相性。
この実力派な声もまた、このバンドの看板の1つです。
ドカドカと激しいリズムに、ステンドグラスのような細やかさのメロディがのる曲を聴いてみてください。
それでは。