B'z『君の中で踊りたい』
今日はB'z『君の中で踊りたい』を聴いた感想を。
この曲は、日本のロックユニットB'zが1989年にリリースしたポップロックです。
ドラマ「ハイミスで悪かったネ!」のEDテーマとしても有名。
初期B'zの良作。
オリコンチャートランキング圏外という、現在「日本で最もアルバムを売り上げたアーティスト」ギネス世界記録を持つB'zからはイメージ出来ない記録を残しています。笑
が、それでも売り上げの結果などには左右されない、不動の威厳を感じさせてくれる曲でもあります。
中間部でのラップの導入が凄い。
こういう、ロックバンド演奏にラップを組み込むシステムは、今でこそAqua TimezやUVERworldなど珍しくはありませんが、それを80年代の日本ですでにやっていた、というのが面白いです。
アメリカではビースティ・ボーイズなど先例はありましたし日本でも佐野元春がいますが、当時まだまだ日本のポップ、ロック業界全体的には稀少な手法で、B'zの時代に対するアンテナの鋭さを実感できる作品です。
そうした当時の最新式の手法を導入しながらも、B'zの伝統的ロック魂も垣間みられます。
松本孝弘(Gt)のギターソロの速弾き。
リッチー・ブラックモア、イングヴェイ・マルムスティーンに匹敵するクラシカル・メタル系の超絶ソロ。
現在ではあまり作品に速弾きを用いなくなった松本孝弘ですが、元々はHR/HM畑のアーティストの為か、若い頃はこういうギラギラに尖ったプレイもしていたんですね。
今でもライブでのアドリブソロで、ファンから「クリス・インペリテリみたい」と呼ばれる高速プレイも聴かせてくれるのですが、作品の中での速弾きは、今にしてみれば貴重。
以前スタジオミュージシャンだった為か、音の粒もリズムも良い意味で機械的なまでの安定感があります。
現在のようにメロディを重視したギターももちろん良いですが、速弾きでもここまでメロディアスなプレイが出来るなら今でもやってほしい、と個人的には思います。笑
今のクールなB'zとはまた違う魅力をもつ、ハジけたB'zを楽しめる作品です。
古参のファンから長く愛される曲を聴いてみてください。
それでは。