T.M.Revolution『WHITE BREATH』
今日はT.M.Revolution『WHITE BREATH』を聴いた感想を。
この曲は日本の音楽プロジェクトT.M.Revolutionが1997年にリリースしたポップロックです。
T.M.Revolutionの作品で最高の知名度を誇る曲。
累計売上は102.9万枚を記録し、自身初、更にシングルにおいて唯一のミリオンヒット曲になりました。
この曲がかっこいいのは、良い意味でのひねくれ感。
「凍えそうな 季節に君は 愛を どーこー云うの?」 「そんなん どーだっていいから 冬のせいにして 暖め合おう」
スピッツは「雪風」で会えない愛する人への想いを歌い、ユニコーンは「雪が降る町」で久しぶり会う大切な人への愛を歌う中、
「そんなのどうだっていいから、寒さのせいにしてさっさと抱きしめ合おうよ」
という、みもふたもない愛(?)が綴られています。
日本のウィンターソングは、たとえば桑田佳祐が「白い恋人達」で
「あの赤レンガの停車場で 二度と帰らない誰かを待ってる」
と歌っているように、基本的には「別れ」をテーマにした切ない曲が多い印象。
その中でこんなサッパリとサバけた歌詞を歌う歌手は珍しいのではないでしょうか。
また、歌詞もだけじゃなく曲も斜に構えています。
冬の曲なのに疾走しているんですよね。
冬歌は一般的にはバラード曲が多いのですが、この手のアップンポの楽曲はかなり貴重。
ウィンターソングの女王、広瀬香美のようにロックに冬の恋愛を歌う歌手は他にもいます。
しかしここまで速いリズムで、しかもデジロック、という例はかなり特殊。
冬らしい言い方で言えば暴風雪。
しんしんと降る、ゆったりした雪のような冬歌も良いですが、こういうゴリゴリに攻めてくる灼熱の冬歌も壮観だと思います。
日本のウィンターソングの常識をぶち壊した曲を聴いてみてください。
それでは。