バックチェリー『Frontside』
今日はBuckcherry『Frontside』について。
アルバム「Time Bomb」収録。
この曲は、アメリカのロックバンドBuckcherryが2001年に発表したハードロックです。
超がつくほどノリ重視の曲。
基盤はロックンロールだと思いますが、鋭い疾走感、そしてパンクのノリが多く含まれたリズムが、聴き手を即トランス状態に至らしめます。
ロックでパンキッシュでメタリック、というユニークなパワフルさを楽しめる構造です。
さりげにイントロのドラムがかっこいいところがポイント。
デヴォン・グレン(Ds)のドラミングがいかにBuckcherryにおいて重要な位置を占めていたか、という事を再認識させてくれるプレイだと思います。
そして極めつけはジョシュ・トッド(Vo)の歌声。
歌メロ自体は全体的に大きな変化があるパートはなくシンプルなのですが、声にみずみずしさがあり、シャウトがかった発声と反比例するような色気があります。
メロディラインがストレートなぶん、聴き手の意識が自然にジョシュの声質に向きやすくなり、その声の深みが味わえるような構造。
意図的にそう作ったのかナチュラルにそうなったのかは解りませんが、演奏陣の勢いだけじゃなく、ボーカルのポテンシャルも楽しめる楽曲ではないでしょうか。
荒っぽさの中にある、独特な大人っぽさ。
一見「少年的」な要素がある曲ですが、その少年らしさもあくまでこの大人らしさを引き立てる為にある、という趣旨の作品なのかもしれませんね。
ラフなところとシメるところの対比が魅力的な曲を聴いてみてください。
それでは。