音の日

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セリーヌ・ディオン『To Love You More』

今日はCéline Dion『To Love You More』について。


この曲は、カナダ出身の歌手Céline Dionが1995年にリリースしたポップバラードです。

鈴木保奈美岸谷五朗鈴木京香長瀬智也が出演した事でも知られるドラマ「恋人よ」のEDテーマだった事でも有名。


「あの娘は私のように愛してはくれない 私だけがそばに居られるの」

「あの娘が去れば 私がまだあなたのところにいるのに気づくの」

見る人によっては純粋、見る人によってはヤンデレ風味な歌詞が印象的な作品です。

葉加瀬太郎率いる音楽ユニツト「KRYZLER & KOMPANY」と共演した事でも話題になりました。

後半に進むにつれて壮大になっていく、という流れはセリーヌ・ディオンのもう1つの超名曲
「My Heart Will Go On」(映画タイタニック主題歌)と同系統の曲にも聴こえますが、本作はバックのドラミングがかなり激しく、ややロックバラードよりと言えるかもしれません。

それでも高音域のぶ厚さ、職人芸とでも言うべき声色の濃淡の繊細さなど「セリーヌ・ディオンのバラード曲」らしさは失われていないのですが。

アメリカ&日本の玄人音楽ファンから人気のギタリスト、マイケル・トンプソンの奏でる音色もクッキリしながらも澄んでいて、まるで宝石のような輝きをはなっています。

プレイ面でも超一流の作品ではないでしょうか。


単純な売り上げ面で言えば、世界的には前述の「My Heart Will Go On」の方が高いでしょうが、実は日本国内に限ってはそれすら上回るセールスを記録しているんですよね。

その売り上げ枚数は、なんと驚異の126.4万枚。

ダニエル・ブーンの「ビューティフル・サンデー」に次ぐセールスです。

プレイヤーがメジャー&マイナー層両方から人気のメンバーが揃っているから、というのもあるでしょうが、やはり作詞作曲、プロデュースにデイヴィッド・フォスターが関わっている、というのが大きいのでしょうね。

ホイットニー・ヒューストンマイケル・ジャクソン、シカゴ、マドンナ、などそうそうたるアーティストをプロデュースしてきた世界最高水準のプロデューサーですが、そのメロディックながら鋭いメッセージ性を兼ね備えたセンスは本作でも遺憾なく発揮。

セリーヌ・ディオンの精密な歌声と肩を並べる緻密なクオリティの楽曲が、互いを支え合い、高めあい、並のポップス曲とは次元違いの世界を表現しています。

限り無く完全に近い完成度のバラードです。


オリコン洋楽シングルチャートで18週連続1位、日本の洋楽(シングル部門)で歴代2位を記録した曲を聴いてみてください。



それでは。