FIELD OF VIEW『突然』
今日はFIELD OF VIEW『突然』について。
この曲は、日本のロックバンドFIELD OF VIEWが1995年にリリースしたポップロックです。
彼らの最大のヒット作にして、ミリオン達成曲。
作詞をZARDの坂井泉水、作曲を織田哲郎を起用した事でも有名。
生沢佑一と川島だりあがコーラスで参加した事でも話題になりました。
非常に清純なポップ。
やや古い言い回しですが、「天馬空を行くような」の言い回しが似合うスカッとした曲風になっています。
それを支えるのは、浅岡雄也(Vo)の清爽な歌声。
声質は少し違いますがスピッツの草野マサムネを連想させるような、柔らかくも芯のある発声です。
高音パートに入っても叫ぶような感じにならず、あくまでマイルドで自然さをキープしている所も似ています。
この穏やかな曲調にはこの上なく噛み合った歌声ではないでしょうか。
そしてさりげに隠し味的にこの曲に爽快感を付与しているのが、小田孝(Gt)のギター。
ディレイが強めにかかった8分でのプレイが楽曲に、日だまりのような麗らかさと清々しさを与えてくれています。
織田哲郎と言えば、TUBE、KinKi Kids、AKB48とコラボしている事でも知られるように、軽快で聴き心地の良いの良い作曲をさせたら日本で右に出るものは居ない、稀代のクリエイター。
その作風と小田孝の快活な音作りが絶妙なコンビネーションを発揮し、極上の悠然さを演出しています。
構造だけ見るとオーソドックスな90年代J-POPなのですが、その中で唯一無二のFIELD OF VIEWワールドを表現できているのは、このサウンドありきなんですよね。
純朴な作りながら高品質な音が楽しめる楽曲です。
ちなみに作詞を担当した坂井泉水がZARDのアルバム「TODAY IS ANOTHER DAY」で、作曲を手がけた
織田哲郎も自身のアルバム「MELODIES」で、セルフカバーしています。
興味のある人は是非聴いてみてください。
それでは。