ホワイトスネイク『Bad Boys』
今日はWhitesnake『Bad Boys』について。
アルバム「Whitesnake(邦題:白蛇の紋章〜サーペンス・アルバス)」収録。
この曲は、イングランドのHR/HMバンドWhitesnakeが1987年に発表した正統派メタルです。
ジョン・サイクス(Gt)のギターが主張しまくる曲。
ジョンの代名詞の16分刻みのリフ「マシンガンピッキング」が大暴れし、聴き手を音の弾で圧倒します。
テンポだけみればHR/HM曲としては一般的ですが、体感速度はそこらのスラッシュメタルにも負けていません。
ジョンの癖なのかわかりませんが、個性的なウネりがあるんですよね。
「高速で這いずるギター」とでも表現すれば良いのでしょうか。
パワーコードを多用しながらも、さりげなくsus4も使用していたり、と豪快さの中にも小回りを効かせているところがクール過ぎる曲です。
ちなみにジョンのギターやデイヴィッド・カヴァデール(Vo)の粋な歌声ばかりがフューチャーされがちな曲ですが、ニール・マーレイ(Ba)、エインズレー・ダンバー(Ds)のリズム隊も良い仕事をしています。
特にエインズレーの怒涛のバスドラが凄い。
本作の発表より少し前に、表だった活動をほとんどしてなかった為、リリース前の段階では往年のファンから「現役時代の勢いは残っているのか?」と心配する声もあったようですが、そんな声はその超ヘヴィなサウンドで一気に吹き飛ばしてしまいました。
レッド・ツェッペリンしかりMR.BIGしかり、良いロックバンドはリズム隊が重厚ですが、彼の存在の価値を再確認させてくれる音源になっていると思います。
疾走感がありながらズシッとした厚みもあるHR/HMです。
Whitesnakeに「The・ブリティッシュロック」なイメージを持ってる人ほど、そのLAメタル感に驚かされる曲だと思うので是非聴いてみてください。
それでは。