メタリカ『Fight Fire with Fire』
今日はMetallica『Fight Fire with Fire』について。
アルバム「Ride the Lightning」収録。
この曲は、アメリカのHR/HMバンドMetallicaが1984年に発表したスラッシュメタルです。
後の、彼らの超名アルバム「マスター・オブ・パペッツ」にも収録された曲としても有名。
ドライブ感と、それにまざるトリッキーなリズムがかっこいい曲。
リズム、特にギターリフのスピードが凄まじく、それとラーズ・ウルリッヒ(Ds)のツーバスも絡み体感速度はMetallica全楽曲の中でも最速クラスです。
特にギターソロ時のジェイムズ・ヘットフィールド(Vo,Gt)のバッキングが、攻撃的なのにスッと耳に入ってくるという、独創的な魅力を放っています。
またただ速いだけじゃなく、ところどころに変拍子が入るのもミソ。
さっきまで疾走していたにも関わらず、いきなりピタっと止まる為、聴き手にしてみれば全力で突っ走っていたら、何かに躓いたようなドッキリ感を感じるんですよね。
この段差のあるビートは後の、楽曲としての「マスター・オブ・パペッツ」にも通じます。
ちなみに一説ではHR/HM界の伝統技法の「アコースティックギター→スラッシュビート」の元祖とも呼ばれる曲。
この後に製作されるヘヴィメタルの最高峰「バッテリー」にも使われた表現法ですが、この時点でその原型はできていたわけですね。
バッテリー的展開+マスター・オブ・パペッツのリズム+この曲特有のドライブ感のあるリフ。
この後に生まれる名作達のおいしいところを組み合わせた贅沢なまでの構成の曲ではないでしょうか。
レッド・ホット・チリ・ペッパーズのベーシスト、フリーが昔ラジオから流れたこの曲を聴いて「衝撃を受けた」と語ったり、業界人からの評価も高い曲ですが、一度聴けば多くの人がその意味を実感すると思います。
アンダーグラウンドな曲調なのに、いまだに沢山
のHR/HMファンから愛される曲を聴いてみてください。
それでは。