グレイト・ホワイト『Lady Red Light』
今日はGreat White『Lady Red Light』について。
アルバム「Once Bitten」収録。
この曲は、アメリカのHR/HMバンドGreat Whiteが1987年に発表したグラムメタルです。
ボーカルとギターの絡みが秀逸な曲。
ハイテンションなジャック・ラッセル(Vo)の歌声と、それについていくような哀愁の漂うマーク・ケンドール(Gt)のブルージーなプレイが、まるでパズルのようにすっきりと噛み合っています。
個人的に好きなのはマーク。
バッキングの際はあまり派手では無いというか、あくまでバンドの顔であるジャックをたてる事に終始している印象。
しかしソロパートに入ると一転。
君子豹変と言わんばかりの弾きまくりプレイが始まります。
良いのはただ激しいのでは無く、弾きまくり中にもこの曲本来の切なさが損なわれていないところ。
速弾きの中でも美しさはキープされ、むしろ音数が多い事で生み出される瀬戸際感のようなものが、楽曲から伝わってくる感情を更に強調してくれています。
そういう流れはこのGreat Whiteの十八番ですが、この『Lady Red Light』はその最たる例ではないでしょうか。
音質的にも最高。
もちろん約30年前の曲なので音の立体感では現在のそれほどではないですが、こういうセンチメンタルな曲調のメタルでは、このどこか懐かしい音色は胸に響くものがあると思います。
当時流行っていた、夏の様な爽やかなLAメタル路線とはまた違った魅力のある曲です。
男らしくも郷愁の香りが漂う曲を聴いてみてください。
それでは。