音の日

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スキッド・ロウ『18&Life』

今日はSkid Row『18&Life』について。


アルバム「Skid Row」収録。

この曲は、アメリカのHR/HMバンドSkid Rowが1989年に発表したメタルバラードです。

とにかくセバスチャン・バック(Vo)の歌唱が際立つ曲。

激しくも切ない歌声が、曲に込められた感情を最大限に引き立てています。

本作において彼の歌唱は穏やかなパートの方が多いのですが、たとえばエアロ・スミスの超名曲「I Don't Want to Miss a Thing」のように、「基本はしっとりとして、キメどころで超絶シャウト」な展開の為、落差でシャウトの迫力がより増します。

本人はジューダス・プリーストロブ・ハルフォードに影響を受けているそうですが、ハイトーンのインパクトはそのロブにも負けていません。

セバスチャンが歌う事に意味がある楽曲ではないでしょうか。


また歌唱と同じぐらいに、歌詞も突き刺さる曲。

「18歳と言う時間と、だいぶ残されている人生の時間」

歌詞の内容が

「ある日家族とケンカして家を飛び出して、それでも側にいてくれる友人と楽しい日々を過ごしていた。しかし酔ったはずみでその友人ともケンカ。熱くなってその友人を射殺してしまい、その後逮捕されてしまう。」

という、若さゆえの挫折や葛藤を描いた内容が似ていることから、メタルファンの間では「HR/HM界の15の夜(尾崎豊)」と呼ぶ人もいるもよう。

エモーショナルながらどこか儚げな曲調とよく合っています。

HR/HM界隈の楽曲としては、そう音数が多い方ではない曲ですが、それがまた歌詞の主人公が胸に持つ虚無感を表現している感じで悲しい。

ヘヴィながらも脆さのある曲です。


綺麗で、それでいてロックにおける“叫び”の重要性を思い出させてくれるバラードを聴いてみてください。



それでは。