音の日

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LOVE PSYCHEDELICO『Last Smile』

今日はLOVE PSYCHEDELICO『Last Smile』(ラスト スマイル)について。

この曲は、日本の音楽ユニットLOVE PSYCHEDELICOが2000年にリリースしたロックバラードです。


アンニュイ系バラードの最高峰。

基本はロックサウンドなのですが、その音と切なげなアコギ、帰国子女のボーカルKUMIの「デリコ節」とも呼ばれる巻き舌気味の、気だるげな歌声が好対称を成しています。


ボーカルのリズムは、ほぼラップのもの。

普通だったらノリの良い、明るいリズムのメロディのハズなんですが、不思議とそれが楽曲の哀しさを引き立てる結果に。

サビにおけるほぼ同じ流れを繰り返す旋律は、聴き手に暗示をかけるように心の芯に浸透していきます。


歌詞もファンの間でも「どういう意味なんだろう?」と言われるほど抽象的で解りにくいところがあるのですが、

「いつかは旅立ちたくとも」
「君は向こう岸でlast smile」

と、内容を「映像」のように脳内で再生してみると悲痛で情感的な気分になれるように書かれています。

この良い意味の「解りにくさ」、遠回しの表現が生み出す神秘性が本作の真骨頂です。


「あまり解りやすいものより、むしろ重いものにこそ芸術性を感じる」という人にオススメの曲ですね。



それでは。