音の日

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AKINO from bless4『創聖のアクエリオン』

今日はAKINO from bless4『創聖のアクエリオン』を聴いた感想を。


この曲は、日本の音楽ユニットAKINO from bless4が2005年にリリースしたポップロックです。

「君を知ったその日から」
「僕の地獄に音楽は絶えない」

印象深いフレーズが有名な曲。

iTunes Storeにおける音楽DLランキングにおいて、これまで1位を保っていた宇多田ヒカルの「Beautiful World」を抜いたばかりか、しかもその後10月中「5週連続で1位」を記録するなど、とにかく大ヒットしました。


作曲者は「リング・オブ・ガンダム」、「紅の豚」「コードギアス 亡国のアキト」に楽曲提供した事でも知られるアニメソング界の大御所、菅野よう子

その為か音楽的にもハイクオリティ。

A~Bメロにかけてはバックの音が複雑。

「キャッチーさ」に念頭を置きがちなアニメソングとしては珍しい構造です。

けれど、サビに入ると豹変したようにシンプルな旋律に。

リズム・ギターもボーカルにカチッと合わせるようでエキサイティング。

さりげに全体的にベースとドラムもプログレのようなフレーズも奏でていて粋。

こういう様々なジャンルが織り混ざったような曲を作れるのはジャズ、クラシック、ニューエイジ曲も作曲する菅野よう子の強さですよね。


凄いのは本作のボーカルのAKINO(Vo)は当時まだ15歳の少女だったということ。

アメリカ生まれの沖縄育ちだそうですが、まだ幼いにも関わらず、声域がメチャメチャに広く、総合的な歌唱力も高い事から菅野よう子から

「底が見えない」「(彼女の才能は)レコードに収まらない」

と評価されるほどの秀才なんですよね。

レコーディング時も本人が納得するまで12時間以上録り直し続けるなど、歌に対する情熱も本物。

本作のヒットは決して偶発的な事ではなく、素晴らしい作り手と演奏者が絡むことで生まれた必然のモノだった、という事だと思います。


成熟した楽曲と若い才能溢れる歌声が融け合った曲を聴いてみてください。



それでは。