シド『モノクロのキス』
今日はシド『モノクロのキス』を聴いた感想を。
この曲は日本のロックバンド、シドが2008年にリリースしたポップロックです。
第31回アニメグランプリアニメソング部門受賞曲。
小野大輔、坂本真綾、梶裕貴、加藤英美里が声優として出演している事でも知られるアニメ「黒執事」のOPテーマだった事でも有名です。
作詞はマオ(Vo)、作曲はShinji(Gt)。
明るくも、「黒執事」の世界観を思わせるような艶もある曲。
一聴すると王道のJ-POPのようで、ゆうや(Ds)のドラムにトリッキーなフレーズがあったり、Shinjiのギターソロが躍動的だったりと、聴き手を飽きさせないような構造になっています。
ミドルテンポの分、音を細かく動かしているイメージです。
個人的に聴きどころは、マオの歌声。
マイルド系ながら、張りのあるボーカルプレイです。
発声がナチュラルな為目立ちにくいですが、かなりのハイトーンを出していて、しかもそれでいてブレる事も無い。
最高音部でも声に力があり、迫力があります。
声域的にとても優秀な部類に入るボーカリストではないでしょうか。
もちろん楽曲自体も良く、前述の通り自己主張の強いギターや、ラストの大サビでの歌メロなどしっかりと旋律で聴かせてくれる部分など、メロディ重視の日本ロックとしての魅力も兼ね備えています。
隙の無い作品です。
軽快なビートと完成度の高い旋律を併せ持つ曲を聴いてみてください。
それでは。