音の日

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福山雅治『HEY!』

今日は福山雅治『HEY!』について。


この曲は、日本のシンガー・ソングライター福山雅治が2000年にリリースしたポップロックです。

シドニーオリンピックテーマソングだった事でも有名。


単純な知名度や売り上げ枚数では「桜坂」や「家族になろうよ」ほどではありませんが、前述の通りオリンピックのテーマソングであったり、日本人好みな「しっとりしたバラード曲」では無いアップテンポな曲なのにオリコン首位を獲得したり、と数字では計れない記録を残している曲。


コード進行は、福山雅治全楽曲のなかでもかなりシンプルな部類に入り、良い意味で細やかさより勢いを重視したポップスです。

ギター初心者の人の練習曲としても良い曲かもしれません。

ラストの合唱パートが感動的。


オリンピックのタイアップなだけあって、歌詞はいわゆる応援歌。

「くやしさ ポケットで握りしめ」
「誓いのレールを走り出そう」

「君はまちがってない」

実は歌詞自体は福山いわく、オリンピック選手というよりも、彼が自分自身に向けて綴ったもの。

オリンピックへのタイアップ曲製作が決定した段階で、彼は曲にリアリティを込める為に、実際の選手達にインタビューを行ったそう。

選手達にとってより親近感のある曲にしたかったわけですね。

ところが実際にインタビューを行っていると、他人の気持ちをイメージして曲を作る事の難しさを実感してしまい、最後には一度は完成した曲に違和感を感じてしまうようになってしまったとの事。

そこで彼は、それなら「自分だったら、どう応援されたら嬉しいか」という感覚で作ることにして、思い浮かんだ言葉は「君はまちがってない」だったようです。

どういう言葉をかけられれば元気が出るかは人それぞれ。

けれど「自分が元気になれる言葉で人に元気を与えたい」という福山の想いに、背中を押された選手はきっといると思います。

世間的には応援ソングの代表曲と言えばZARD「負けないで」かもしれませんが、個人的にはこの曲も、「負けないで」と同じくらい力強いメッセージが込められた曲です。


飾らない直球の詞。
だからこそ、多くの人の心に届いた曲を聴いてみてください。



それでは。