音の日

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alan『RED CLIFF〜心・戦〜』

今日はalan『RED CLIFF〜心・戦〜 』を聴いた感想を。


この曲は、中国出身の女性歌手alanが2008年にリリースしたポップバラードです。

トニー・レオンチャン・フォンイー中村獅童が出演した事でも知られる映画「レッドクリフ PartI」 (モチーフは三国志演義)の主題歌としても有名。(監督はジョン・ウー)。


「地球を創る5大要素」をテーマされた5ヶ月連続シングルリリース第4弾として、本作のテーマは「火」との事。

非常に絢爛豪華な曲。

ジャンルの上ではポップとは言っても、クラシックの流れも組み込まれていて、とても壮大です。

この辺は「映画音楽」の良さですよね。

重量感さえ感じる迫力を備えているのに、メロディが繊細なのが、逆に楽曲の情感を際立たせていると思います。

「アジアのMy Heart Will Go On(セリーヌ・ディオン)」というイメージでしょうか。


この曲で感心するのは、alan自身の歌唱力。

豊かな声量と幅広い音域、という王道的な技術力を持っています。

特に音域に関しては、最高でhiFのキーを自然なベルカント発声で出していて、世界中のミャージシャンと演奏を共にした元メガデスのギタリスト、マーティ・フリードマンをして、

「特別な声域」
「人間離れしてて、鳥肌が立つくらい感動した」

と言わしめるほど。

彼女はチベット出身ですがその声域は、チベットに伝わる裏声を使わず高音域で歌う歌唱方で練習し続けた賜物のようですね。

しかもただ高い声が出るだけではなく、中国人民解放軍音楽学院で基礎を徹底的に学んだ為、総合的な技術力も折り紙つき。

メジャーシーンにおいて、アジア最高レベルの歌姫と言える歌手ではないでしょうか。


ちなみに余談ですが、彼女はチベットの中でも俗に言う「美人谷」の出身。
有名な 「AneCan」の元専属モデも勤めていたりとルックスも申し分ないです。笑

才色兼備なところも「歌姫」に相応しい魅力ですよね。


重厚な楽曲に織り混ぜられた、微細にコントロールされた歌声を聴いてみてください。



それでは。