デフ・レパード『Photograph』
今日はDef Leppard『Photograph』について。
アルバム「Pyromania」収録。
この曲は、イギリスのロックバンドDef Leppardが1983年に発表したハードロックです。
イギリスのバンドの楽曲でありながら、LAロックのように陽気な曲。
とても爽快で茶目っ気があって、ノリが良くて…それでいてほのかに叙情性も漂っています。
リフがとても軽快。
HR/HMとポップスの間のような音色で、HRのパワフルさとポップスの安心感が、心地良い割合で融け合っています。
このリフサウンドだけでこの曲の世界観を体現しているかのようです。
ですが単に明るい曲、という訳でもありません。
サビに入るとジョー・エリオット(Vo)の力強くも柔らかな歌声で、やや寂しさを感じるメロディに様変わりします。
このバンドのお家芸である厚いコーラスが、歌メロから伝わってくる感情量を増幅。
声が増えて賑やかなのに、かえって孤独感が増すイメージです。
リズムはズンズン迫ってくるのに、メロディは悲しげというのは、後のボン・ジョヴィに通じるような流れですよね。
好印象なのは、スティーブ・クラーク(Gt)の奏でる美しいアルペジオ。
歌声とコーラスのバックで、まるで美味しい隠し味のようにさりげなくボーカルを支えています。
HRギターとしては、そうテクニカルなプレイではありませんが(ヤングギターでは象マーク)、聴き終わった後にも暫くこちらの頭の中に残り続けるような渋い存在感があるアルペジオと思います。
この曲で歌っているのはボーカルだけでは無い、という事ですよね。
Def Leppardの知名度を一気に広めた大ヒット作を聴いてみてください。
それでは。