音の日

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Every Little Thing『Time goes by』

今日はEvery Little ThingTime goes by』について。


この曲は、日本の音楽グループEvery Little Thingが1998年にリリースしたポップバラードです。

木梨憲武財前直見が出演した事でも知られるドラマ「甘い結婚」の主題歌としても有名。


Every Little Thingのシングルで最大の売り上げを記録した曲です。

第40回日本レコード大賞 優秀作品賞授賞
第13回日本ゴールドディスク大賞授賞

など、多くの華々しい賞を授賞しています。 

ちなみにこの曲で「NHK紅白歌合戦」に出場した際は、第1部での出場でしたが、この際に視聴率56.5%という数字を記録。

NHK紅白歌合戦の第1部では、史上最高との事。

紛れもない彼女達の代表作と言える作品です。

作詞・作曲は本作以外にも「Feel My Heart」や
「Future World」など数々の名曲をEvery Little Thingに提供してきた五十嵐 充。

曲は、打ち込みのサウンドを基盤に生のピアノやストリングスを加えた、きらびやかなバラード。

意外にも彼女達の楽曲は、この曲以前には打ち込み主体のややノリの良い、ポップロック的な音楽が多かったんですよね。

それが初のバラードでしかも生の楽器も加えた、路線変更にも近い作品をリリースきしたわけですから、そういう意味でもインパクトがありました。

メロディーラインは覚えやすくキャッチーなものですが、大サビで転調、その後の間奏でも転調し、ラストのサビでまた転調、という大胆な手法も。

「いっくん」こと伊藤一朗(ギター)もポップバラード曲としてはかなり複雑で味があります。

曲調としては全体的にかなり緻密なものだと思います。


歌詞はとてもポジティブ。

「残された傷あとが 消えた瞬間」
「本当の優しさの 意味がわかるよ きっと」

おそらく恋人同士の気持ちのすれ違いを描いた詞。

ケンカだったり誤解しあったりで互いを許せなくなったカップルに、「今は難しくても、いつか相手に感謝したくなる時がくる」というエールを送っているかのようです。

「可愛さあまって憎さ百倍」とは言いますが、好きで期待している相手だからこそ、その信頼を裏切られた時は、思わず相手の全てを許せなくなってしまいがちなもの。

けどそれは多くの場合、あくまで一過性。
時がたち怒りが冷めれば、いつかまた再び愛せるようになるかもしれない、という聴き手に愛の前向きな部分を気づかせてくれる歌詞ではないでしょうか。

恋人や大切な人とケンカ中に聴くと響きそうな曲ですよね。


しとやかながら明るい歌を聴いてみてください。



それでは。