スコーピオンズ『Blackout』
今日はScorpions『Blackout』について。
アルバム「Blackout(邦題.蠍魔宮~ブラックアウト」収録。
この曲は、ドイツのロックバンドScorpionsが1982年に発表したヘヴィメタルです。
太い音色と鋭いプレイが特徴的な曲。
クラウス・マイネ(Vo)の歌唱は衝撃的です。
通常の歌部分の声色はややマイルドですが、シャウト部分では豹変。
後半に進むに連れて叫びの回数が増えていき、まるでまくし立てるように聴き手にプレッシャーをかけていきます。
その高音シャウトに最後にガラスが割れる音を織り混ぜる演出は、一度聴いたら忘れられない程のインパクトがあるのではないでしょうか。
特にかっこいいのがギター。
ルドルフ・シェンカー(Gt)のカッティングリフが凄い。
文字通りに、まるで切り裂くような鋭い音色が空間を飲み込んでいきます。
いわゆる「カミソリギター」が本領を発揮。
マティアス・ヤプス(Gt)のリードギターも、オブリがかなり自由に動きまくっていてオシャレ。
ただ目立ち過ぎて、オブリの本質である引き立て役は成立していないかもしれません。笑
コーラス部分に入ると、2人で音を合わせてズンッと響くようなリフを奏で、この曲を極限まで昇華。
実はロックバラードの比率も多いScorpionsが、世間的にはHR/HMバンドとしての印象が強いのは、この曲のイメージがリスナーの心に強烈に焼き付いているからかもしれませんね。
縦横無尽に動き回るギターサウンドを聴いてみてください。
それでは。