GLAY『Winter,again』
今日はGLAY『Winter,again』について。
この曲は、日本のロックバンドGLAYが1999年にリリースしたロックバラードです。
ミリオン達成曲。
また、第41回日本レコード大賞・大賞
第32回日本有線大賞・大賞
など彼らの曲の中でも、世間から非常に高い評価を受けています。
GLAYのシングル史上最大のセールスを記録した曲。(165万枚)
曲調的には、柔らかなボップバラードと激しいハードロックの中間ぐらいにあるのではないでしょうか。
イントロではあの伝説的映画「タイタニック」主題歌「MY HEART WILL GO ON」(セリーヌ・ディオン)をモデルにしたフレーズが導入されています。
ちなみにこれはTAKUROが意図して作ったもよう。
メロディ、特に歌メロは「さすがGLAY」というくらいに美メロ。
激しいバックの演奏にTERU(Vo)の雪のように透き通るハイトーンボイスが絡み、鮮やかなコントラストを演出しています。
サビが美しいのはいつものことですが、この曲に関してはサビに行くまでのA~Bメロの流れるような進行も良いですね。
ロックテイストの中にも哀愁を感じるメロディですが、歌詞も少し悲しげ。
「いつか二人で行きたいね 雪が積もる頃に」
「生まれた街のあの白さを あなたにも見せたい」
作詞者はTAKURO(Gt)ですが、実はTAKUROの実体験から生み出された詞。
TAKUROの著書「胸懐」によれば、
当時、交際していた彼女に自身の故郷である北海道の景色を見せてあげたい。
けれど、実はその恋人は重度の喘息を患っている為、空気の冷たい北海道になどとても連れていけない。
けれど、いつかはあの白い雪の景色を見せてあげたいな。
…という願いがあり、その気持ちをそのまま込めたのがこの歌詞とのこと。
ややアップテンボな曲の割に陽気な曲には聴こえないのはそういう理由だったのかもしれませんね。
個人的に、こういう力強いサウンドにあえて切ない詞をのせる、という表現はとても好きです。
冬を舞台にした曲にも関わらず、温かみを感じることができる曲を聴いてみてください。
それでは。